黒姉妹の街壊し遊び(前編)


前回の更新の後に発生した震災の影響で大きく間が空いてしまいました。さすがにネタが
ネタなのでちょっとだけ自重していた一面もあります。ですが、このブログのタイトルに
もあるようにあくまでも「街破壊巨大少女」の「幻想」を扱ったものなので、そろそろ現
実に負けないように再開したいと思います。

今回はリクエストシリーズ第1弾です。「お嬢様百合姉妹で、片方がヤンデレ、片方がS
の性格の破壊作品」というリクエストをいただきましたので挑戦してみました。そしたら
調子に乗って長くなってしまいました(笑)。というわけで、まずは前編のみです。後編
は来週にでも掲載します。

……
日本でも有数の企業集団「黒崎グループ」。その総帥には二人の娘がいた。姉の彩音は高校三年生、妹の初音は高校一年生。揃って都内の名門私立高校に通っているが、二人共渋谷を歩けば三メートルおきに芸能スカウトに声をかけられるほどの美少女だった。
彩音は長い黒髪をさらりと下ろした和風少女、初音はセミロングの髪をリボンでツインテールにした可愛い系少女なので当然といえば当然だった。
……しかし。
そんなお嬢様姉妹はよく知る人間から影ではこう呼ばれていた。
「黒崎姉妹」ではなく「黒姉妹」と。

「お姉様、またあの遊びをしない?」
ノックも無く、姉の部屋に入るなり初音は楽しそうに言った。
学校から帰ったばかりなのか、お嬢様学校に相応しい気品あるブレザー制服姿のままだった。
「後でいいでしょう。私は今宿題をしてるの」
学校にいる時からは考えられない程ぶっきらぼうな声で、彩音は答える。妹に対する時はいつもこうだった。
「嫌。遊ばないと本当に<好きな事>しちゃうから」
「それだけは止めて。初音の<好きな事>なんて想像もつかないから。お父様とかには迷惑をかけないで欲しいわね」
「ばれなければいいじゃない」
平然と言い切って、初音はこれも学校では見せないどこか歪んだ笑みを浮かべた。
外見こそ可愛かったが、内面に隠し持つ悪魔のような裏の顔を思い出し、彩音は大きく溜息をつく。
まったく、自分はどうしてこんな妹を持ってしまったのだろうか?
「分かったわ。飽きるまで遊びに付き合ってあげる。私だって憂さも溜まってるの。お嬢様するのも楽じゃないんだから」
「そうだよね。でも、付き合ってくれるお姉様大好き」
ぽてっ。
彩音が何かを言うよりも早く、初音はいきなり抱きついてきた。発育のいい胸にあどけない顔をうずめてすりすりしてくる。
裏の性格は酷くても、表の性格は外見通り無邪気なのが初音という少女だった。
無邪気過ぎるからかえって駄目なのかもしれないわね……。何も考えないから。でも……。
妹の柔らかな髪をそっと撫でながら、姉は口の端に加虐的な笑みを浮かべた。
久しぶりに思い切り<遊ぶ>のもいいわね。ついでに初音にもちょっとだけ教育的指導をしてしまうのも……悪くないわね。
姉の思惑と妹の願望が一致した瞬間、新たな<遊び>が幕を上げたのだった。

「凄い……。今回の街はかなり大きいじゃない」
仮想空間上に作られた巨大な街並みに降り立った瞬間、初音は喜々とした声を上げた。
ツインテールにした髪を揺らした少女は制服姿のままで約50倍近くまで巨大化して大通りに立っていた。足元の道路は陥没し、一部の車は踏み潰されていたが、もちろん気にしていない。
「また新たなパッケージが追加されたみたいね。追加していく事で街を大きくできたり施設を増やせるから当然だけど」
彩音もまた、50倍前後まで巨大化して初音の近くに立っていた。妹に合わせて制服姿だったので、異様な迫力があった。
「お父様の会社の技術は凄いわね。こんな仮想空間を作り出してしまうんだから」
「うん。で、わたしたちはそれで遊べるからいいじゃない。ねえ、そろそろ初めていい?」
「もちろん……」
<いいわよ>という彩音の言葉は発せられずに終わった。既に破壊衝動が頂点に達していた初音はいきなり、両手を前にして大通りへとダイビングしたからだった。お洒落な制服に包まれた巨体の下で
渋滞していた車は全て潰されてしまい、ただのスクラップと化したが、初音は笑いながら転がってしまう。今度はスカートから伸びる足が通りに面した建物を直撃して、あっと言う間に崩壊に追い込む。瓦礫の上げる埃が高く舞い上がったが、初音は喜悦の笑みを浮かべていた。
「いきなりやってしまったわね……」
「いいじゃない。幾ら壊しても問題ないんだから」
そう言いながら、今度は腕を鞭のように振り下ろしてマンションを中央部から両断する。その一撃で原形を失ったのを確かめると、止めとばかりにさらに殴りつけてその場に倒してしまった。
「見て見て。こーんなに壊しちゃった」
瓦礫の上に足を伸ばして座り込んだまま、初音は姉に自分の破壊活動を見せびらかした。既に制服は埃まみれになっていたが、いつもの事なので気にしていなかった。
「お姉様も暴れてよ。本当は暴れたくて仕方ないんでしょう?」
「当然じゃない。こんな街……簡単に壊滅させてやるから!」
その言葉と同時に。ついに彩音も動き始めた。まずは道路上の車を全てローファーで踏み潰して歩いてみせる。一部が爆発炎上しても構ったりせず、それどころか建ち並ぶ建物には蹴りを食らわせて容赦なく壊していく。
「あーあ。簡単に瓦礫になるわね……。負けられない。いつも澄ましてていい格好してるお姉様なんかに」
姉に負けるのが余程悔しいのだろう。初音は立ち上がると、一段と容赦なく破壊活動を続けた。住宅街をボディプレスで破壊し、引き抜いた電線塔を武器にビルなどを薙ぎ倒し、立ち塞がる建物にはスカートがまくれるのも構わないキックを食らわせる。それだけで、大きな街は瓦礫だらけになっていく。
「やっぱり初音は悪い子ね。街をそんなにめちゃめちゃにしちゃうんだから」
近くで暴れていた彩音が声をかけてくる。口ではそう言いながらも、手では壊したばかりの高架線から電車を掴み上げていた。編成の中程を持ち上げているので、まさに怪獣映画の1シーンだった。
「えー。お姉様だって酷いじゃない。それじゃまるで制服姿の巨大
怪獣じゃない。そんなお姉様なんて大嫌い」
「出たわね。初音の大嫌い。いっつも言ってるんだから」
「だって本当は嫌いだから。仕方ないじゃない!」
言い切った瞬間、初音の巨大なローファーによってまたビルがまとめて壊された。通りにあった車も巻き込まれて潰れていったが、それを蹴散らして駆け寄ってくる。
スカートがまくれるのも気にしないのは二人きりという気楽さもあるのだろうが、少なくともお嬢様風少女のする事ではなかった。
……しかし。
それは序の口に過ぎなかった。
「いつも格好つけてるお姉様なんか大嫌いだからこーしてやるんだから!」
破壊衝動と心の奥の黒い部分が結びついた瞬間、初音は彩音に飛びかかっていったからだった……。

……
リクエストについては少し時間はかかりますが、必ず書きますのでもう少しだけお待ち下さい。
現在残っているのは以下の二つです。いずれも「東方」キャラの巨大化ネタというのがツボです(笑)。

・魔理沙の大破壊SS(やんちゃな性格が可愛い魔理沙なら本当に大破壊してしまいそう!)
・レミリアとフランドールの街中大乱闘SS(この姉妹普通に強いですから恐ろしい事になりそうです!)

新しいリクエストは区切りがついたらまた募集します。その時はお気軽にどうぞ。
イラストの方は現在3枚手元にありますが……どれもかなりの作品なのでお楽しみに!

ホームページで連載している「港町の守護巫女」ですが、水面下の作業の都合上、本日更新の第8話完結
を区切りとして再び休載させてもらいます。どうしてもかけもちは不可能な為ですので、再開までお待ち
ください。調子自体は悪くないのですが……。





スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

おお!

前編だけでも満足のいく内容なり。
後編にも期待してます。

巨大ヤンデレ少女の行動に期待してます

No title

>神風様
返事が遅れて済みません。満足いただけて大変嬉しいです! 後編でも二人の巨大少女たちがその性格に合わせて大暴れしますのでご期待下さい。

切り込みッ!!!!!!!

あの…ちょっといい?3・11で東北の方がどうなったか判ってんの???? 不謹慎でショ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

No title

いくら「幻想」でもさ…

No title

>ナナシノゴンベ様

不快感を与えたのであれば深くお詫びいたします。ただ、このブログでは実在の地名を一切出さないようにしていますし、破壊描写も「現実」ではない完全な仮想の世界でしか描いていない点をご理解ください。どうかよろしくお願いいたします。
プロフィール

Author:小笠原智広
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード