戦闘演習は街中で

SSリクエスト5連作の第1作目……「艦これ」の文月が主人公のSSならびにイラストが完成しましたのでアップします。
文月ちゃんマジ天使!

……
「……これが噂の仮想戦闘演習装置か? 随分大きいな」
工廠の一部を専有するその<装置>を眺めながら、上杉提督はいささか呆れたようにつぶやいた。
艦娘たちの指揮に長けた若き女性提督であり、物事に動じない胆力の持ち主と言われていたが、さすがに今回の発明はすぐに理解できないようだった。
「はい。艦政本部第八部・特別部設計班の総力を上げて開発しました。これさえあれば演習に伴う弾薬や燃料の費消に悩まされないで済みますよ~」
提督の横で、特別部設計班の担当者が揉み手しながら説明する。
「なにしろ全て仮想現実の世界で繰り広げられるので貴重な資源を消費しないで済むわけです。資源を全て前線に振り向けられますので運営も格段に楽になりますよ~」
「つまり、この装置の中に艦娘が入って、仮想の敵を相手に戦う……そういう理屈なのか?」
「はい。その通りでございます。さすがは上杉提督」
「……何を企んでいる?」
「は? 何のことでしょう?」
「ウチの鎮守府にこんなデカブツを運び込んでおいて何もないとは思えないだろうが!」
「いやーさすがは上杉提督、お目が高い。実はですね……ちょーっとだけ頼みたいことがありまして」
「どうせウチの艦娘を実験台にしたいということだろう?」
「は……ま、まあ、そんなところでして……。人望厚い上杉提督ならばなんとかしてくれるかなーなんて……」
提督は腕組みしたまま何も言わなかった。
<上杉提督の沈黙は落雷の前兆>
海軍内でも有名なことわざを思い出した担当者だったが……。
「ふむ。面白い。さっそく実験に協力しよう」
「え? よろしいのですか?」
「どうせ断ったら本部長命令だとか言い出すのは目に見えているからな。それに……面白そうだ」
提督の瞳に子供のような好奇心が満ちていた。その視線が動いたかと思うと、すぐ側で止まる。
「文月」
「はい?」
「お前が入って実験してみるといい。栄えある第一号だ」
「へ? え……あたしが、ですか!?」
「今日の秘書艦だったことを幸運に思うといい」
「……はい。提督がそうおっしゃられるのなら……」
全ての人の心をくすぐる丸い声で、文月は頷いた。それを見て提督は満足そうに笑う。
「ところで装置の準備は出来ているのか?」
「もちろんです。さ、入り口はこちらです。全部仮想なのでまったく痛くないですよ~」
「はい。頑張ってみます」
小さく頷いて、駆逐艦の少女は艦政本部の担当者に言われるまま装置の中に入っていった。
「中の様子は確認できるのか?」
「もちろんです。ここの画面に映し出されます……あ」
「あ?」
「いや、その……。ちょーっとだけ間違ってしまいました。艦娘演習用プログラムではなくて陸軍さん用に開発してたプログラムセットしてました。しかもちょーっとだけ縮尺間違ってました……」

気がつくと、駆逐艦の少女……文月は仮想空間上の街の中に立っていた。
但し、約100倍サイズまで巨大化しているので、町並みがただの模型のようにしか見えなかったが……。
「……え? えー!? どーなってるの、これ~!?」
てっきり海に出ると思っていたので驚きも半端ではなかった。そのまま座り込みそうになってしまったが、道路上に車が多数あることに気づいて止めた。
よく見ると町並みは帝都と違ってより近代的で、車もビルディングも瀟洒でモダンだった。
<文月、聞こえるか?>
口元に手を当てて戸惑っていると、提督の声が空間上に響き渡った。
「あ、はい……。聞こえます。あの……どうなってるのですか? これ……」
<ここにいる馬鹿な担当者が設定を間違えたと言っている。後で46センチ砲試射の標的だな>
<そ、それだけはご勘弁を!>
<冗談だ。赤城の一ヶ月分の食費程度の罰金で許してやる。それよりだ。困ったことになった。よく聞け。文月。お前は今からそこにある街を完全に壊滅させろ>
「え……?」
<ここにいる神武以来の大馬鹿者がそう言っている。何でも間違った設定で仮想空間上に入ったのでそこにある建物を全て壊滅させない限りそこからは出られないらしい。……健闘を祈る>
「え? え? えーー!?」
<幸い、仮想空間上なので痛みや熱さはまったく感じないから遠慮なく大暴れするといい。日頃の憂さを晴らすといい>
「……。この街、全部壊してもいいんですか?」
<もちろんだ。現実ではないからな>
敬愛する提督の自信に満ちた声が心に染み渡るのと同時に。文月は小さく頷いた。提督の命令は絶対だった。
「了解……しました。文月、大暴れします」
その返事で覚悟は固まった。
巨大化した艦娘・文月はついに破壊活動を開始したからだった。

最初の行動は、歩くことだった。躊躇いがちにパンプスと紺ソックスに包まれた足を上げると、ゆっくりと道路へと下ろしたからだった。車が数十台まとめて潰れ、アスファルトも大きく陥没して電柱や街灯などがまとめて倒れたが、薄い紙を潰したような感覚しかなかった。
「こんなに簡単に壊せるんだ~」
口元に手をあてたまま感心すると、もう一歩を踏み出してさらに道路上の車などをまとめて蹴散らしていく。スクラップになった車が爆発して黒煙を吹き上げ、切れた電線が火花を散らしたが、巨大化した少女は何も感じなかった。
「凄い……怪獣になったみたい。今度はこんな事してみたりして。えいっ」
軽い掛け声と同時に、文月は足元にあったビルをまとめて蹴飛ばした。膝下ぐらいまでの高さの建物がまとめて破壊され、ただの瓦礫になっていく。それでもパンプスに包まれた足で止めとばかりに踏み潰し、さらに蹂躙を続ける。口元に笑みを浮かべると、それこそ積もったばかりの雪を蹴散らすかのように走り出したからだった。建物が一気に破壊されていき、巨大な文月の通った後には無残な瓦礫や爆発炎上する建物しか残されなかったが、大きな交差点を見つけると、両手を前にして飛び込んでいく。
「あっ……」
全ては一瞬の出来事だった。セーラー服に包まれた巨体が、瀟洒な町並みを一瞬の内に壊滅させたからだった。伸ばした両手はビル何どころか鉄道の高架線すらも壊滅させ、脱線した電車が道路に激しく叩きつけられる。ごく小さな胸が道路上の車を押し潰してスクラップに変える。ポニーテールにした長い髪がふわりと広がってまだ壊されていない地区にかかったが、すぐに巨大化した少女が無造作に転がってきて、簡単に壊滅する。
<いい壊しぶりだ、文月>
心なしか上気した声で、外にいる提督が声をかけてくる。
「なんだか……凄くいい気分です~。全てを解放してしまうような感じ?」
<何をしてもいいからな。どうせ架空の街だ。思い切り壊してしまえ!>
「はい、提督。がんばります!」
無邪気そのものな笑顔で答えると、文月はゆっくりと体を起こした。セーラー服についた瓦礫やスクラップを払い、瓦礫の上に座り込んだまま辺りを見回す。
文月が暴れた後には無残な瓦礫しか残されていなかった。所々で黒煙や炎が吹き上がっているのも見えたが、罪悪感はなかった。それどころか、人間社会を守る存在である自分が破壊の限りを尽くす背徳感に、全身が疼いて仕方なかった。
凄い……。ここまで壊せるんだ~。まるで怪獣みたい♪
無邪気に笑うと、巨大化した少女は両膝をついたまま進んで、さっき一部を壊したばかりの鉄道の高架線へと襲いかかっていく。まずは両手を無造作に下ろしてさらに潰してしまうと、無造作に半分壊された電車を編成ごと持ち上げてみせる。百倍サイズに巨大化しているのでおもちゃのようにしか見えなかった。

街破壊巨大少女幻想134

これで遊んだら面白そう~。
もはや外部の目も気にならなかった。外見に相応しくない妖艶な笑みを浮かべると、手にしたままの電車をスカートの下へと入れてしまったからだった。
「ん、ん、気持ちいい~。いつも全然違うし~」
下着を挟んでいるとはいえ、電車が秘部に当たる感覚は恐ろしい程の快感を文月にもちらした。悦楽が頂点に達し、喘ぎ声が唇から何度も漏れる。
「あ、駄目……こんな事したら……でも我慢出来ない!」
電車でオナニーをしたまま、巨大化した文月は思い切り転がった。轟音と共に建物が次々に壊されていき、瓦礫と化していく。それでも両手は止まらず、道具代わりの電車は次第に下着から漏れてきた愛液にまみれ始める。
「こんな事したまま壊してしまうなんて……駄目……」
口ではそう言いつつも、少女は心の底から悦楽に溺れていた。してはいけないことを同時に幾つもしてしまう快感は、今まで経験したことがなかった。
散々建物などを破壊して、一地区を瓦礫した後で、文月はようやく体を起こした。かつてデパートがあった場所に無造作に座り込んだまま、スカートの中から電車を取り出す。小さな<道具>はぐしょりと濡れていたが、無造作に投げ捨てて、高架線の駅を簡単に半壊させる。
「まだまだ壊すんだから~。そうじゃないと出られないんだし♪」
悪魔じみた笑みを浮かべてつぶやくと、立ち上がってさらに破壊活動を再開する。
もはや文月を止められる者は存在しなかった。

その後も巨大な少女の大破壊は続いた。
電車によって一部が壊された高架駅は足だけで蹂躙されて完膚なまで破壊され、その周囲に立ち並んでいた高層建築も巻き添えを食らって全て引きずり倒されてしまった。
高架の道路に至っては地面から引き抜かれた挙句、ガスタンクに叩きつけられて大爆発を起こしてしまった。
「まだまだ無事な部分が多すぎるわね~」
街の半分近くを瓦礫に変えても、文月の口調はまったく変わらなかった。全ての人を魅了する舌足らずな声でつぶやくと、ポニーテールにした髪を大きく揺らしながら新たな標的へと襲いかかっていく。最初に狙われたのは中心街近くに建つ複数のタワーマンションだった。まずは思い切りタックルして、自分の背丈の半分の程の建物を一撃で倒壊させる。倒れたマンションは周囲の建物を巻き込みながら崩壊し、文月は自分の破壊力に満足そうに笑う。
「まだまだ壊すんだから~。全部壊すまで絶対に許さない♪」
戦場に立っている時とはまた違う高揚感に酔いながら、別のマンションに両手をかけるとそのまま引きずり倒してしまう。それでも足りなかかったのでパンプスに包まれた足で蹴飛ばして、無残な瓦礫に変えてしまう。その一撃で別の建物が一部壊れたのを見ると、スカートを豪快に翻して蹴り壊してしまった。
「とっても気持ちいい~。また熱くなってきちゃった……」
一度は発散させたはずだったが、また下半身が熱くなってきていることに気づいて、文月はスカートを無造作にたくし上げた。純白の下着はもはやぐしょ濡れだったが、無造作に手を入れて秘部を直接愛撫する。
「ん~! 巨大化して街を壊しまくりながらするのって最高~。幾らでもイケそう……」
もはや我慢できなかった。その場の瓦礫の上に座り込むと、今度は手近にあった大型のビルを引き抜いて、それを下着の中に入れてしまったからだった。
童顔で愛らしい艦娘の少女が、巨大化してビルでオナニーしてしまう壮絶な光景が再現されたが、当の本人はまったく気にしていない始末だった。
「あ、駄目……イッちゃう、こんな所で恥ずかしいのに……あっ、あっ……出そう……」
顔を紅潮させ、喘ぎながらも文月は破壊と愉悦の二重奏を楽しみまくっていた。もはや自分が見られているという意識は欠片も存在せず、ただ自分の欲望の奴隷と化していた。
二度目の絶頂を経験し、その余韻の中で周囲の建物を壊しまくっていた時だった。
大通りを十台以上の戦車が進んでくるのが見えた。
「え? なんでこんなのが出てくるの……?」
思わずつぶやいたものの、戦車は怪獣と化した巨大艦娘を見つけると停止して、一斉に砲撃を浴びせてきた。
「きやっ! 止め……痛くない?」
反射的に目を閉じた文月だったが、小石よりも小さな何かが当たる感覚がして、ゆっくりと目を開けた。同時に戦車たちが再び砲撃してきたが、当たっても小さな煙が出るだけで、痛みはまったく感じなかった。
「なんだ。本当に痛みを感じないんだ。だったら……」
文月の口元に笑みが浮かんだ。いつもとは違う、加虐的な笑みだった。
「お仕置きに遊んであげる♪ 覚悟してね!」
その言葉と同時に。文月は足を振り上げると無造作に戦車の上に下ろしてしまった。パンプスの下で複数の車両が潰れるのが分かったが、ゆっくりと足を上げ直す。思った通り、鋼鉄製の戦車は跡形もなくアスファルトの道路にめり込んでいた。
「いい感じ! 今のあたしならぜーんぶ壊せそう~」
喜びに満ちた声を遮るように、残っていた戦車がまたもや砲撃してきた。<仲間>がやられたのにも関わらず、数は増えているようだった。
「もう。許せない~」
声こそはいつもの調子だったが、やる事は最悪だった。無造作に戦車を複数掴み上げると、目についたマンション目掛けて叩きつけてしまったからだった。激突すると同時に派手な爆発が発生し、その煽りでマンションも中程から折れてしまったが、文月はその様子を笑いながら見ていた。
「どんどんいくんだから~。こんなことまでしたりして♪」
再び戦車を踏み潰そうとした文月だったが、すぐに思い直した。パンプスを脱いで、紺色の靴下に包まれた足でアスファルトを踏みしめると、そのまま戦車を踏みつけ始めたからだった。パンプスで踏みつけた時とは違うダイレクトな感覚に、文月はまたもや心が熱くなるのを感じる。
あ……またイキそう。もう二回もイッちゃるのに……。
思わず赤面しながらも、文月は靴下に包まれた足で次々に戦車を蹂躙していく。海上で戦っている時とはまた違う高揚感に、下半身の疼きも重なって、気持ちよさは表現できないレベルだった。
「あーあ。とうとう全部潰しちゃった♪」
それから数分後。巨大化した文月と戦車部隊の戦いは文月の圧勝に終わった。全ての戦車が原型を残すことなく破壊され、一部は盛大に黒煙を吹き上げている始末だったが、それすらも踏み潰して文月は無邪気に笑う。
「あたしって意外と優しいでしょう? 一撃で壊してしまうんだから♪」
そうつぶやくとポーズを決めてみせる。架空世界の中とはいえ、巨大化した少女は破壊神そのものだった。

文月の破壊活動はなおも止まらなかった。
ついに街の中心部を破壊すると、最後に海沿いの地区へと襲いかかっていったからだった。
「あ、これも壊していいんだ。面白そう~」
最初に目をつけたのは、大きな川を跨いで架かる吊り橋だった。非常に大きなものだったが、百倍サイズに巨大化した少女にしてみれば格好の獲物だった。無造作に川の中に入ると、くるぶしまで水に浸かりながら、二本ある支柱の一本に手をかけて……簡単に引き抜いてしまった。それだけで美しい吊橋は全てのワイヤーを断ち切られてしまい、支えを失った道路は橋ごと川の中へと落下する。それでも文月は靴下に包まれた足でそれを踏み潰すと、両手で握りしめた支柱をもう一本の支柱に叩きつけてしまった。轟音がして、もう一本の支柱は川の中へと倒れてしまった。派手な水しぶきが上がり、文月は可愛らしい悲鳴を上げながらそれを避ける。
「ちょっとやりすぎちゃった~」
口ではそう言いながらも、大型の建造物を派手に破壊したこともあって、少女は満足していた。
吊橋の支柱を持ったまま、文月は住宅地に再上陸した。無造作に足元の建物を潰しながら歩くと、今度は派手に飾られた遊園地に目をつける。
「あ、遊園地もあるんだ。あたしも遊びたいな♪」
その言葉を合図として、怪獣となった少女は遊園地へと襲いかかっていった。まずは瀟洒に飾られた正門などを足だけで踏み潰し、手にしていた支柱を中央部に立つ西洋風のお城へと投げつける。凶悪極まりない攻撃によって夢の国のお城は一撃で半壊し、瓦礫が色々なアトラクションを破壊する。そこに文月が襲いかかってきた。
「わー楽しい~。ぜーんぶ簡単に壊れちゃうんだから♪」
アトラクションは紺色の靴下に包まれた足によってまとめて蹴散らされ、ジェットコースターはレールごと地面から引き抜かれ、思い切り捻じ曲げられて叩きつけられる。観覧車に至ってはキックの一撃で吹き飛んで、お城に激突してさらに瓦礫を増やす。
襲撃開始からわずか一分で、大型の遊園地は瓦礫が散乱する悪夢の土地に早変わりした。
「あー楽しかった。いっぱい遊んじゃった……って、また襲いかかってきたのね」
再び、戦車部隊が攻撃を仕掛けてきたのは、巨大化した文月が壊滅した遊園地の中央でポーズを決めた時だった。一方的に砲撃を浴びたもののやはり痛みはなかったこともあり、すぐに逆襲に転じる。
まずは数台まとめて蹴りの一撃で蹴散らし、爆発炎上させると、なおも砲撃してきた戦車を足で踏み潰してしまう。それだけでは物足りなかったので、残っていた戦車を掴み上げて、思い切り地面に叩きつけてしまった。
「これで満足? て、また来ちゃった~」
どこからともなく現れた新たな<敵>を見て、文月は目を丸くした。今までの戦車より数倍は大きい巨大兵器車が、少女に狙いを定めていた。
「もしかして、これがラスボス~あっ!」
兵器車に搭載されたパラボラアンテナの先端からレーザー光が放たれたのはその時だった。見たこともない攻撃に、さすがの文月も身構えたが……痛くも熱くもなかった。
「びっくりした……。でも……やっちゃって、いいよね?」
誰に言うわけでもなくつぶやくと、文月は兵器車へと逆襲していく。笑いながら足を振り上げると、その上に無造作に下ろしてしまったからだった。その一撃だけで兵器車は潰れて原型を無くしたが、足を動かしてさらに止めを刺すと、スクラップになったそれを簡単に持ち上げて、瓦礫の山になった遊園地に叩きつけてしまった。派手な場発が起こり、また火災が発生したが、文月は満足そうに笑っている。
その姿は神々しくもあり、悪魔的でもあった……。

「……よろしいのですか? ここまでやったりして。戦車まで出すなんて」
「いいテスト代わりになっただろう?」
担当者の心配げな言葉を、上杉提督は一蹴した。モニターで全てを観ていたが、表情は特に変わらなかった。
「ええまあ。お陰で色々とデータは取れました。提督のお陰です」
「ならばいい。その代わりに、この試作品は当鎮守府で使わせてもらうことにする」
「え? そ、それは……」
「貴重な戦闘データの取得、そして今回の失敗の隠蔽を思えば安いものではないか?」
「……そ、その通りです。お譲り致しますのでご自由にお使い下さい。何かありましたらまたご用命ください……」
上杉提督は笑っていた。ただ、その目はまったく笑っていなかった。
この若き女性提督を<本気>にさせたらどうなるか、担当者もよく知っていた。

こうして。鎮守府に新たな遊具……ではなくて訓練装置が導入された。効率的な訓練ができるだけでなく、「遊び半分」巨大な怪獣になれることもあって、艦娘たちの評判も上々だった。
但し。その暴れる姿を全て敬愛する提督にモニターされていることは誰も知らなかった。一人を除いては。
「……。あたしが言えるわけないじゃない~。だって……」

……
文月は初書き(初描き)でしたが、期待には応えられたでしょうか? 可愛い女の子が破壊神となって暴れる姿はやっぱり絵になりますし、書いてて楽しかったです。
ちなみにSSリクエスト4作目・村雨&夕立編も同じ上杉提督の鎮守府が舞台です。ちなみにこの提督、有能なのですがいわゆる「変態という名の淑女」です。

次はOMC依頼のイラスト……最後の1枚をアッブします。来週の週末は「東方紅楼夢」に参加するため、更新は再来週の予定です。お楽しみに!
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コメント

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文月SSお待ちしていました。見た目幼い女の子が見上げる巨大な姿で立派で頑強な建造物を破壊するギャップはいいですね

「あいつ等やっちゃっていい?」の台詞から個人的に巨大娘として一番そしつがあると思ってます

文月ちゃんマジ天使(旧約聖書的な意味で)

No title

>闇鍋様
お待たせして申し訳ありませんでした。当初のリクエストの要素があまり入れられず、期待に沿えることができたか不安ですが、楽しんでいただければ幸いです。イラストも楽しく描かせてもらいました。やっぱり文月ちゃんみたいな女の子だと絵になりますよね!

No title

凄まじくエロかったのですよぉおおお!!

何度も感想書こうとお世話になって書けなかった…

楽しそうな蹂躙っぷりも破壊っぷりもいい…
そして一人えっち…

もうたまらん!!

No title

>契音様
可愛い艦娘だったので頑張って書いてみました。そう言っていただけると嬉しいです! お待たせしてしまいますが、村雨&夕立編もイラストを付けて書きますのでご期待下さい!
プロフィール

小笠原智広

Author:小笠原智広
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