小さな破壊神VS巨大少女怪獣(中編)

更新が遅くなって申し訳ないです……。前々からなんですが、どうも周期的に気分が沈む状態に悩まされていて、前回の更新後あたりから創作どころではなくなっていました(ホームページの止まったのも同じ原因)。しかも、昨日の朝からは「胸郭出口症候群」のせいで右腕が酷く痛む始末。これは医者に行って軽くはなったのですが、散々でした。それでも、何とか書き上げましたのでアップします。本当は前後編で完結の予定だったのですが、今回は中編とさせてもらって、いちゃいちゃシーンは次に回します。巨大化した女の子たちの破壊的いちゃいちゃも書いてて楽しいですからね。

……
水奈の突撃を、ハルカは正面から受け止めた。スニーカーで足元の車を派手に踏み潰しながら両手でガードしたが、その程度では止められなかった。
「絶対に許さないんだから!」
心の底から感情をぶちまけながら、ハルカの両手を掴むとそのまま力を込めて投げ飛ばす。
「えっ……きゃっ!」
思わず女の子らしい悲鳴が口をついたものの、30倍サイズに巨大化していては被害は甚大だった。白いパーカーとミニスカートの下で巻き添えになった住宅が次々に潰れ、マンションを背中で破壊してようやく止まったからである。短いスカートの奥の下着も丸見えだったが、気にしている余裕はなかった。
後先考えずに、水奈が飛びかかってきたかと思うとそのまま組み付いてきたからである。それだけでハルカが半壊させたマンションは完全に破壊され、瓦礫が周囲の建物などを巻き込む。
「ち、ちょっと水奈止めて!」
心のどこかでは全身を使って建物を壊し尽くすことに快感を覚えながらも、ハルカは抗議の声を上げた。幾ら身体は痛くないとはいえ心の痛みまでは誤魔化せなかった。
「嫌よ! 罰としてこーしてやるんだから!」
ハルカが反論する余裕もなかった。両腕で親友の巨体をロックした水奈は周囲の建物にも構わず思い切り転がったからだった。巨大な二人の少女によって、小型のビルや住宅、商店などが原型を残すことなく壊されていく。少女たちの洋服からも瓦礫やスクラップがぼろぼろとこぼれ落ち、そこに切れた電線が絡みつき火花を散らす。
水奈が転がるのを止めたのは二車線の大通りまで来た時だった。ハルカの上に馬乗りになったまま、道路上のバスを掴む。
「お姉ちゃんから教えてもらった遊びをしてあげる! ほらほら!こーすると気持ちいいでしょう?」
悪魔のような笑みを浮かべながら、水奈は手にした大型バスをハルカのパーカーに包まれた小さな胸の谷間に押し付けると、そのままこすりつけた。握力などによってバスは簡単に潰れたが、ハルカは脳が焼けるかのような刺激にあどけない喘ぎ声を上げる。
「あっ……! 止めて止めて! なんか……下から出ちゃう!」
「やっぱりね。お姉ちゃんこれが気持ちいいって言ってたけど、本当みたいね」
<ちょっとちょっと水奈! 大声で言わないで!>
「お姉ちゃんが遊びまくってるのはみんな知ってるわよ。お姉ちゃん胸が大きいから谷間で何でも壊してしまうって」
<……>
イヤホン越しに姉が沈黙するのも構わず、水奈はバスを放り投げると、愉悦に溺れて惚けるハルカの巨体を無理やり起こした。
「もっともっと壊して遊びたい?」
「うん……。お願い……」
目がとろんとして、返事も夢見心地だったが、水奈は<お願い>を忠実に実行に移した。笑いながら、ハルカの巨体をまだ壊していなかったビルに叩きつけたからである。抱きつくような形になったが、勢いがついていたので建物は簡單に倒壊し、周囲に瓦礫を派手に撒き散らす。ハルカもまたその上に転がる形になったが、水奈はさらに物のように転がして、周囲を壊滅に追い込んでしまった。
「いけない子ね。こんなに派手に壊してしまうなんて。ハルカのせいでみーんなめちゃめちゃじゃない」
「仕方ないじゃない……巨大化してるんだから……」
「そうだけど、こんなに素直だと張り合いないわね。さっきまでの元気はどこにいったのよ」
「さあ……。もっともっと壊したい……」
「さすがはハルカね。たった一時間で街を一つ壊滅させて得意そうにしてただけあるわね」
両手を腰に当てて呆れていた水奈だったが、自分の圧倒的な優位を確信して完全に気が緩んだ。腑抜けになったハルカの相手をする気が無くなって、背中を向けたからである。
「勝手に壊したらいいじゃない。水奈も勝手に遊ぶから♪ この街ぜーんぶ壊してしまうんだから」
恐ろしいことを平然と言い切って、水奈は道路上の車をまとめて蹴散らしながら歩き始める。
「あ、工場とかまとまってるじゃない。あそこ壊して遊んだら大爆発しそう♪」
すぐに新たな標的を見つけて、平然と住宅地に足を踏み入れる。小さな建物が紙の模型のように簡単に壊されていき、少女のスニーカーによって踏み潰されていったが、水奈は楽しそうに壊し続ける。
一通り住宅地を破壊し、いよいよ工業地帯に足を踏み入れようとした、その時だった。
背後で建物などが壊される音がしたような気がして、水奈は反射的に振り向いた。てっきりハルカが勝手に遊んでいるだけと思っていたのだが……。
いきなり、正面からタックルを受けて巨大化した少女は工場の敷地の中に思い切り突き飛ばされた。全身で建物やプラントを破壊し、倒れた煙突がまとめて体に当たる。
「油断したわね。本当に甘いんだから」
タックルを仕掛けたハルカの勝ち誇ったような声が響き渡る。
「さっきはよくもやってくれたわね。お返しするんだから!」
周囲の建物をさらに壊し、煙突などをかき分けてようやく水奈は体を起こした。短めのジーンズスカートの下では工場が無残に潰れていたが、その破壊の快感を味わうより早く、ハルカに腕を掴まれる。
「あっ……」
「この工場壊して遊ぶわよ! 水奈の体を使ってね!」
正直なところ、水奈は為す術がなかった。そのまま投げ飛ばされてさらに全身で工場を破壊してしまったからである。そこに倒れた煙突を叩きつけられ、たまらず転がってしまったが、その瞬間。何かに引火したのか大爆発が発生した。さすがのハルカも慌てて目を覆ったが、すぐにただの「演出」であることを思い出して微笑む。破壊行為も楽しかったが、こうやって炎上させてしまうのも怪獣のようで面白かった。
「こーなると一段と燃えるわね。巨大少女怪獣ハルカ、炎の力を借りてパワーアップ!」
思わずつぶやきながら水奈に対する復讐を続ける。工場が全て破壊され、盛大に黒煙や炎を吹き上げるようになっても水奈は反撃一つしなかった。

「……大丈夫かい? このままだと水奈ちゃんがヤバいよ」
モニターで仮想空間内を見つめながらスタッフAがつぶやく。
「心配性ね。水奈は平気よ。ああ見えても打たれ強いんだから。それに……」
「それに?」
「ハルカちゃんは怪獣だけど鬼じゃないわ。そろそろかもね」
水奈の姉・杏奈は平然としていた。まるで何かを確信しているかのように。

……

次回の更新は来週の予定です。もちろん、イラストをアップします。SSの方は……年内に完結するように頑張ります。ホームページの連載小説「反逆の従者」もラストなのでそっち優先になると思いますが……。
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コメント

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続き待っていました、女の子の柔らかそうで魅惑的な部位が街を破壊する凶器になるチグハグさとギャップがいいですね。二人の喧嘩の理由も気になるとこですがはてさて・・・事情や体調は何より最優先ですので無理なさらずご自愛の方を。更新はいつでも首を長くしてお待ちしています

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>ガリクソン様
ちょっと年端のいかない女の子の大暴れというのも楽しいですよね。この年頃ですと尚更身体も柔らかそうですし。体調の方は依然として良くないですが、SSは何とか完成させます。
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