河城にとりの悪夢(後編)

しばらくスランプ気味だったのと、多忙のせいでなかなか文章が書けませんでしたが、ようやくにとりのSS後編を書き上げました。今日まで夏コミでしたが、私個人は不参加でした……(サークルは友人がピンチヒッターを務めてくれたおかげで参加出来ました。もし、来てくださった方がいらっしゃったらお会いしたかったです)。正直、この状態は来年5月頃まで続きますので更新が不安定になるのはご容赦ください。
というわけで、SSいきます。

……
その後も巨大化したにとりによる<調査>は続いた。
建物の構造を調べるために自分の背丈より高いビルすらも全て壊してしまったり、耐久力調査と称して住宅街にスライディングして転がってしまったり、商店街のアーケードを簡単に引きぬいてひと通り調べた後にそれを武器に商店を全て破壊してしまったりやりたい放題だった。
「やっぱり車は脆いんだな……。ちょっと遊んだだけでめちゃめちゃになっちゃった」
街の三分の一以上を瓦礫に変えた巨大少女は、大通りにぺたんと座り込んで車で遊んでいた。車同士を派手に衝突させてみたり、塔のように積み重ねて崩してみたりしていたが、全部簡単に壊れてしまうのが少しだけ不満だった。
「まあいいか。次はどうしようかな……」
ゆっくりと立ち上がって辺りを見回す。ある程度<調査>は済んだこともあり、目についた建物などは既に壊してしまったが、まだ無傷の地区は多く残っていた。
「そろそろ調査は終わりにして遊んでみようっと♪ こういうのをおもちゃにするのは楽しいからね」
すっかり好奇心を満たしたこともあり、にとりは遊ぶ気満々になっていた。ばらばらと車のスクラップなどを落としながら立ち上がると、軽快にスキップしながら建物を壊し始めたからである。巨大化した河童の少女の体重だけで全ての建造物が破壊されていったが、交差点まで来ると不意に立ち止まる。
「あ、このビル面白い形してる。しかも手頃な大きさだし……。しちゃおうかな?」
慎重に辺りを見回し、自分以外に誰もいないことを確かめると、無造作にスカートをたくし上げる。下着代わりの紺色のスクール水着が丸見えになってしまったが、既に秘部はわずかに濡れていた。
「……仕方ないよね。とっても楽しかったんだから。だからもっと楽しんじゃうんだ。こーやって!」
自分で自分に言い訳しながら、にとりは交差点に面した小型のビルで角オナを始めてしまった。わずかにこすりつけただけで今まで経験したことがない程の悦楽が脳天を貫き、思わず嬌声が漏れる。
「うわっ……凄い! この感覚! 巨大化してるのにイケナイことをしちゃうなんて……! うっ、あっ……! き、気持ちよすぎかも……!」
スクール水着の薄い生地に包まれただけの秘部を激しくビルの角でこすりつけながら、巨大な少女は興奮を止められなかった道具代わりの建物は破壊され、その上から愛液がたっぷりと降りそそぐ形になったが、構っていられなかった。
ついには建物を全て破壊して、その上に覆い被さるようにして倒れてしまったからである。
「えへへ……。やっちゃった。角オナで建物壊したのって私が初めてかな……。あ、魔理沙あたりがやってそう。確か前に妖怪の賢者に誘われて巨大化したことがあるって言ってたから……」
自慢気に話す魔理沙のことを思い出して、にとりは苦笑いした。まるで男の子のように直情的な少女が一緒だったら、こういう遊びももっと楽しいかもしれなかった。
「さーてと。もっともっと壊してやるんだから。どうせ夢の中だし、いくら好きなことをしても大丈夫!」
それからは、巨大化した河童の少女の独壇場だった。
交差点周囲の建物を蹴りだけで破壊し尽くす。
鉄道の高架線を引きぬいた高圧電線塔や電車で原型を留めない程に壊滅させる。
まだ壊していない地区の中央に思い切りジャンプして、地震だけで周囲に大損害を与える。
それでもにとりの心はヒートアップするだけで、破壊衝動は止まったりしなかった。
「今度はこれ壊してしまおうっと♪」
休む間もなく次に襲いかかったのは、港に面した場所にある遊園地だった。色々な施設などがあったが、にとりにしてみれば、ただの獲物にしか過ぎなかった。
まずは無造作に正面からゲートなどを破壊しながら進入する。周囲にある小さな施設を簡単に蹂躙して楽しむと、いきなりスカートがまくれるのも構わないスライディングを敢行して一帯を簡単に瓦礫に変えてしまう。
「遊園地で遊ぶのは楽しいな♪」
思わずそんなことすらつぶやきながら、今度は転がってしまう。瓦礫がさらに潰れていき、すらりとした足が無傷だった遊戯施設を壊滅させていったが、下半身が再び熱くなったぐらいで罪悪感は感じたりしなかった。
ジェットコースターのレールを一部巻き込んだところで、にとりはようやく起き上がった。ちょこんと座り込んだ状態のままレールに手をかけると、笑いながら地面から引き抜いてしまった。
「今度はこれを武器にして……。えいっ!」
鋼鉄製のそれをまるで白い鞭のように振り回す。その攻撃によって遊園地内の施設が次々に破壊されていき、地面にも大きな穴が開いたが、巨大な少女は楽しそうに振り回しまくって、ついには遊園地全体を壊滅状態に追い込んでしまった。
しかし、ぞれだけでは物足りなかったのだろう。ジェットコースターのレールに直撃されて大きく傾いてしまった観覧車に近づくと、簡単に地面から引きぬいて力任せに叩きつけてしまった。自分の身長と同じぐらい巨大なそれも、あっという間にばらばらになったが、足だけで全部壊してしまった。
「……? 今、何か聞こえた?」
一瞬、悲鳴のような声が聞こえたような気がして、にとりはきょとんとして辺りを見回した。しかし、周囲には誰もおらず、自分が破壊した町並みが無残な姿を晒しているだけだった。
「まあいいか。ぜーんぶ壊してしまおうっと♪」
嬉々として言い切ると、巨大化したにとりはさらになる破壊活動へと向かっていく。
気がついた時には、風邪はすっかり治っていたのだが、永遠亭で処方された薬によるものではなく自然治癒であることに当の本人はまったく気づいていなかった。
なぜなら……。

「藍、どうしたの? そんなに興奮して」
「紫様! 酷すぎると思いませんか!? 橙が丹精込めて作ったミニチュアがめちゃめちゃになってるんです!」
「あら。……侵入経路は、夢?」
「ええ。犯人は妖怪の山の河童です。自分の夢を経由してこのマヨヒガに侵入するなんて悪質過ぎます!」
「あの河童にそこまでの能力はないはずよねえ……」
「関係ありません! 橙を泣かせた奴は絶対に許せません! 私が全ての力をかけてお仕置きしてみせます!」

……。
その後。<風邪をこじらせた>にとりは三ヶ月の間、人前には姿を見せなかった。一説には「見せられる状態ではなかった」らしいが、真相は不明である。

……

次回の更新はイラストですので、来週更新します。
気がつくとこのブログも開始から5年を迎えつつあります。浮沈の激しい世界ではありますが、よくここまで続いてきたと感心しています。巨大娘好きの方は多いですが、このブログで扱っている巨大娘は「主流」と言い切れないですからね。おおよそ30倍から50倍サイズの巨大娘で完全着衣(制服やら私服やらコスプレなど色々なコスチュームや服装が好きなので)、しかも破壊専門。ですが、今後も貫き続けます。こういう路線が好きな方々の為にも!
ありがとうございました!
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

2014夏

お金の関係で買えませんでしたが、サークルさんへ足を運びました。

ロッテ「私達の作品が無くて残念がってたわ」

リオン「まぁ凍結中だもんね・・冬も静観の構えでいようかしら・・」

ヒナ「忘れられる・・この事態だけは避けたいわ」

ユラ「持久戦でしょうか?」

アリシア「次回のイラストなんだろうな・・」

冬も申し込みます

>神風様
今回は所属サークルの「すいかやさん」と個人サークル「木蘭優駿」共に「東方」で参加していました。「東方」スペースだったので「すいかやさん」の方にはオリジナルは置いてなかったかと思います。
あ、冬コミも「木蘭優駿」は「東方」で申し込みます(ただ私自身はいませんが……)。
まあ、それはとにかく。正直文章の方は例大祭以降不調でなかなか進んでいません。ですが、1つずつ完成させていくしか無いかなーとは思っています。正直非常にもどかしい状態で私もかなり参っています(平日の夜は今ほとんど時間がない状態ですし、土曜日もずっと休みではないですし……)。「箱庭世界」は(あの分量でも)まだ三分の一程度しか書いていないので、とにかく早く再開させたいです……。

吉報を・・

ロッテ[吉報が届くまでの辛抱ね・・]

リオン[お姉様が待てって言うなら待つわ・・]

ヒナ[長い時を何をやって待ってましょうか・・]

ユラ[凍結がそのまま廃止にならない事を願います]

アリシア[持久戦ですね・・]
プロフィール

小笠原智広

Author:小笠原智広
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード