姫海棠はたての逆襲(後編)

はい、後編いきますよ~。

……
どうなってるのよ~。なんでなんで文まで巨大化しちゃうの!? こんなのサギじゃない!
ニーソックスに包まれた足で片っ端から住宅や低層の建物を蹴散らしながら、はたては心の中で抗議の声を上げた。
こうなってわかってたらあんな事なんてしないわよ! 本気で言ったわけじゃ……うん、本気で言ったわけじゃないんだから。
自分に都合のいいように過去を捏造しても、現実は変わらなかった。一段と足の早い文の手がついに肩にかかったからだった。
「あっ!」
「捕まえた! えいっ!」
次の瞬間、身長約80メートルまで巨大化したはたての身体が突然後ろに引っ張られた。その真下にあったのは、既に一部が破壊された住宅地だったが、少女の巨大な背中を受け止めて轟音と共に壊滅する。同時に発生した大地震が周囲の建物すらも破壊したが、文ははたての立派な胸を高下駄で踏みしめる。
「さあ、どうしてやろうかしら? 気分はどう? はたてさん」
「白……」
「は?」
「文が白パン好きだったなんて……意外」
「どさくさに紛れてどこ見てんの!」
自分から見せたようなものだったが、文は怒りのあまりはたての巨体を思い切り蹴飛ばした。ふわりとスカートが翻り、白いものがはっきりと見えてしまったが、はたては痛そうなのか嬉しそうなのか分からない表情を浮かべて盛大に転がった。全身で大通りの車などを一瞬の内に壊滅させ、伸ばした両腕やスカートから伸びる足で建物を派手になぎ払う。
「もう、絶対許さない!」
それでも文の怒りはおさまらなかった。近くに高圧電線塔があるのを見つけると、片手だけで地面から引きぬいてしまったからだった。電線が断ち切られ、派手に火花が散ったが、構ったりせずに両手で構える。
一方、はたてはようやく体を起こした。全身から色々な瓦礫を落としながら、頭を振る。
もう、本気で蹴らなくたっていいじゃない……。本当に怒りっぽい……って、ちょっと待って!
電線塔を手にした文がこちらに向かってくるのに気づいた瞬間、はたての体が勝手に反応した。文の足元を狙って、両足を使って足払いをかけたからだった。逆襲に気を取られていた文は完全に不意を突かれたのか、簡単に転んでしまい、はたての身体の上に覆いかぶさってくる形になる。
「むぎゅ……」
「なにするのよ! その無駄にでかい胸を押し付けないで!」
「何言ってるの! 本当はあんたの方が大きいくせに!」
「な、なんでそれを知ってるの!? たった1センチ差じゃない!」
「それだけ差があれば十分……って何するの!?」
文の切ない(?)抗議は途中で潰された。文を押しのけるようにしてはたてが無理やり体を起こしたからだった。
「こうなったら痛い目に遭ってもらうから! 覚悟してて!」
自分から仕掛けておいて、はたては身勝手なことを言っていたが、攻撃は派手なものだった。
体を起こしただけの文の腕を掴むと無理やり立ち上がらせて、目についたかなり背の高いビルに投げ飛ばしたからだった。慌てて避けよけとした文だったが、見事に建物と正面衝突する。
「うわー派手に壊れるわね。でももっと面白いことをしたりして」
加虐的な笑みを浮かべてながら、はたてはさっそく「面白いこと」を実行に移した。文がまだ意識を取り戻していないのをいいのに、ブラウス越しにもふっくらとした膨らみが分かる胸を半壊したビルに押し付けさせたからだった。大きく立派な胸をしているだけに、たったそれだけでビルのガラスや骨組みが崩壊していく。
「な、なにするのよ!」
ようやく文が意識を取り戻したのはその時だった。はたての手を振り払おうとしたが、簡単にかわされる。
「さあ、今のあなたは私の遊び道具なんだから。もっとしっかりやりなさい!」
自分が絶対的に優位に立っているのを確信しながら、はたては巨大化した文をまったく壊されていない地区へと案内した。そこは多くの車両が留置された車両ヤードだった。
「はいっ! 座って座って! 思い切りグシャリとね」
文は抵抗する気を無くしたようだった。どこか焦点の合わない目で頷くと、ミニスカートに包まれたヒップで豪快にヤードの中央部に座り込んでしまったからだった。あっという間に複数の編成が潰れてしまい、さらに文の巨大な足や手が周囲の列車も潰す。
「あ、面白そう。私もやってみよっと」
他人に破壊行為をさせるのに飽きたのだろう。はたては文から手を離して無造作に車両ヤードに足を踏み入れた。ニーソックスに包まれた足で足元の電車や架線、施設をめちゃめちゃにすると、今度はヤードの上に四つん這いになる。
「この電車とかを胸で潰したりして……あっ、思ったより面白いじゃない!」
文よりわずかに大きな胸の下で電車が次々に潰れていくのを確かめて、はたては歓喜の声を上げた。あまりの楽しさに、文を苛めていたことすらも忘れてしまった。短いスカートから縞パンが顔を出しているのも気にせずに、胸で次々と電車などを潰していったからである。それでも飽きたらなかったので、その上に腹ばいになって思い切り転がってしまった。
「楽しいわね……。今度はこうしたりして!」
ヤードの隅に、まだ破壊されていない通勤電車の編成があるのを見つけるとはたては無造作にそれを掴んだ。50倍サイズに巨大化しているので、大きな玩具程度にしか見えなかったが、それをブラウスに包まれた胸の谷間に押し込んで遊び始める。
「あ、やっぱり……面白いじゃない! こんなイケナイ感覚、初めて……」
想像していたよりはるかに面白かったのだろう。いつしかはたての唇から熱い息がこぼれ始めた。車両が壊滅したヤードをベッドの代わりにして、身長約80メートルのはたては電車で遊び続けた。
ミニスカートはだらしなくはだけて縞パンも丸見えになり、少しずつブラウスのボタンも外れていったが、もはや気にしていない。
それを見つめるのは、カメラ越しの鴉天狗の視線だけだった……。

後日。
幻想郷中に文々。新聞の号外がばらまかれた。その中心となっている写真は鴉天狗の新聞記者・姫海棠はたてが巨大化してあられのない姿を晒しているものだった……。
当然のことながらはたては血相を変えて文の元に怒鳴りこんだが、文は一言「油断大敵」と答えただけだった。
教訓。巨大化している時は周囲には気をつけましょう。特に鴉天狗の目にはね。

……
やっぱりはたては逆襲されてしまいましたね。どうしてもこういう役回りが多くなってしまうのは弄りやすいからでしょうか? 結構可愛い子だとは思うんですけどね(笑)。

次回は来週更新です。次回はイラスト更新の回ですのでお楽しみに!

業務連絡。
次回SSをリクエストしてくださった方へ。もう少し設定を詰めたいので連絡いただければ幸いです。やるからにはいいものを書きたい(描きたい)のでお手数ですがよろしくお願いします。
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コメント

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記者魂?

カメラの音にも気付かない程夢中になってたのね・・

更新お疲れ様です!

胸での破壊入れていただき、ありがとうございます!
やわらかい胸で建物や電車が圧し潰されるのはゾクゾク来ますね!

リクエストなのですが、今回の出来事で破壊の味をしめた二人が(椛も入れられるならお願いします)、胸で街を蹂躙するお話とかお願いできないでしょうか?
ラストのはたてのように、いろっぽさも出していただけるとありがたいです

Twitterフォローさせて頂きました!よろしくお願いします!

No title

返事が遅くなって申し訳ないです。いつもご覧になっていただきありがとうございます。励みになります!

>神風様
はい、カメラの音に気づかない程夢中になっていたようです。それに文が気づかれるような真似をするとは思えませんからねw

>契音様
胸による破壊も楽しいですよね~。いいリクエストありがとうございました!
天狗三人による大騒ぎは検討してみます。またかなり待たせることになると思いますが気長にお待ちください。
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