お洒落な制服に身を包んで

今週はイラストの更新です。

街破壊巨大少女幻想92

注意事項。イラストの著作権は作者様に所属します。無断転載は厳禁です。
Warming! Reprint without permission prohibition!

OMC経由で依頼したイラストで、作者は聖マサル様です。
今回は洒落たウェイトレス制服に身を包んだ巨大少女の大暴れです。可愛らしい服装で大暴れするとやっぱり迫力ありますね。特にこの制服だとベレー帽まで被っていますからね。それでも辺りの建物をめちゃめちゃにしてしまったわけです。にしても、スカートの中が見えそうな気がしてなりません……。

次回はSS新シリーズ「過去からの挑戦者の逆襲」第1話を掲載します。こういうタイトルの付け方をすると凄くB級映画っぽくなりますが、まあ似たようなものなので……。

お知らせ。
ホームページ「木蘭優駿」で、このブログにも掲載した破壊系巨大娘小説「不思議の国の少女」再連載を始めました。ブログでは14回連載になってしまいましたが、ホームページの方では全3回にまとめ直して読みやすくなっています。また、自作ではありますが、イメージイラストも掲載していますので是非ご覧になって下さい。

ホームページ「木蘭優駿」はこちら
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魔法使いとその妹と従者(その3・完結編)

今回は「箱庭世界の巨大少女剣士」スピンアウト作品の完結編です。

……
嫌な気配を感じたような気がして、スノウは顔を上げた。手に持っていた高圧電線塔を片手だけで握り潰して投げ捨てると、神経を集中させる。
「他に誰かいる……? この気配はまさか……」
魔法を使っていないのにもかかわらず、雰囲気だけは感じ取ることができた。かつて身一つで異世界を放浪したことがあるだけに、感覚の鋭さには自信があった。
アリシアとユラ? どうしてあの子たちがここにいるのよ。屋敷にいたはずなのに。まさか、置いたままの箱庭に取り込まれて……。
街を破壊し尽くす快感は一瞬の内に消えた。<万能の魔女>としての顔に戻ると、足元の瓦礫やまだ壊していない車を派手に蹴散らしながら、まだ破壊していない地区へと向かう。空を飛べないのはもどかしかったが、脚力にも自信があったので問題なかった。
新たな破壊の現場が見えてきたのは、それからすぐのことだった。既に大型の街は半分以上が壊滅し、一部は派手に炎上していたが、その煙の奥に巨大少女剣士の姿を見つけた瞬間、スノウは心が冷たくなるのを感じた。
狂戦士状態になっている……。ロッテを守る時ぐらいしか使わないのにどうして……?
その答えに至るよりも早く。ユラのオッドアイが自分を捉えたことに気づいた。狂戦士状態の時のユラの行動パターンは「サーチ・アンド・デストロイ」。魔法が使えない状態ではあまりに危険な相手だった。
ユラの手がわずかに動いた瞬間、巨大化したスノウは反射的に前に転がった。一部が破壊された住宅街が瓦礫と化したが、構ったりせずに片膝をついて構える。
さっきまでスノウのいた場所にあったマンションは、まるでパンでも切ったかのように綺麗に真っ二つになっており、その背後の建物も衝撃だけで複数破壊されていた。
どうしたらいいの? しばらくすると収まるはすだけど、それまでもつかどうか……。それにアリシアは……。
再び、スノウは素早い身のこなしでまだ壊されていない地区へと逃れた。ユラは自分を完全に<敵>と認識しているのだろう。次々と建物などを壊しながら追ってくる。半壊した建物はパンプスに包まれた足で踏み潰し、立ち塞がる建物は目にも見えない程の剣撃で両断する。大きな架空の街は、巨大な狂戦士によって確実に壊滅しつつあった。
ユラの剣を止められるものなんてここには存在しない。魔法が使えないとどうにもならない。でも今の状態では……。
すぐ近くを剣風がかすめて、スノウは死の危険を感じた。ロッテの為に箱庭を作ったのにこんな事になるとはさすがに思わなかった。
呼吸を整えているのか、ほんの一瞬ユラからの圧力が弱まった事に気づいて、スノウは再開発されたばかり地区へと逃れた。広い道路が張り巡らされ、背の高い建物が幾つも立ち並んでいたが、目もくれずに自分より背の高いビルの背後に隠れる。ここにいてもすぐに見つかるとは分かっていたが、今は少しでも時間が欲しかった。
「あっ……。お姉ちゃん!」
 呼吸を整えるよりも早く、最愛の妹の声が耳に届いて、魔法使いの少女は息が止まりかけた。高架の道路を挟んだ反対側の大型のビルの背後に隠れていたアリシアだった。
「アリシア! 無事だったの!?」
「お姉ちゃん、声を出さないで。見つかるから」
「……。ごめんなさい。それより……」
「お姉ちゃん、魔法使える? アリシアはまったく駄目なの」
「私も使えないわ。この中では使えないように設定してしまったから……」
「確か、魔力の源となるものをまったく置いてないんだよね?」
「そうよ。私が悪いの。万一のことを考えなかったから」
「魔力の源ならあるんだけど……」
「え?」
思わずスノウは言葉を忘れた。瞳だけで小さな妹に問いかける。
「たまたまポケットに入ってたの。お姉ちゃんがくれた練習用の小さな魔法石。アリシア用だから魔力なんてわずかしか無いけど」
「……。大丈夫。貸して。それさえあれば何とか出来るわ。一発勝負だけどユラを止められる」
「でも……」
「私は<万能の魔女>。魔力さえあれば何で出来るわ」
妹にしか見せない、心の底からの微笑を浮かべて見せるとスノウは小さな魔法石を受け取って大型ビルの影から出た。
既にユラは再開発地区の入口まで来ていた。剣を構えながらも足元では高架の道路を踏み潰し、車を複数炎上させていたが、スノウの姿に気づくと一直線に向かってくる。
「お姉ちゃん……!」
「祈ってて。私が最高の魔法を使えるように」
返事はなかったが、アリシアが指示に従ったのが気配だけで感じられた。その応援に心強いものを感じながら、ユラを見据える。普通の人間にはまともに見えない程の速さだったが、スノウの目には明確に動きが見えた。
こんなに立派な建物とかが立ち並ぶ地区で巨大化して戦うなんてちょっと格好いいわね。帰ったらロッテに自慢してやるから。
ポケットに入れた魔法石から、力の源となる魔力を感じながら呪文の詠唱に入る。その間にもユラは間合いを詰めてきたが、スノウは眉一つ動かさない。
得意の高速詠唱で呪文を唱え終えるのと、ユラの剣が振り上げられるのが同時だった。
「怒れ、炎よ。汝の力を全て解き放て!」
スノウが得意とする攻撃魔法が、狂戦士と化した少女剣士に向けて発動した。

「……。で、言い訳を聞こうかしら? ヒナ・スノウさん」
白塔館の広大な居間に、屋敷主のロッテの声が響き渡った。
顔を伏せていたスノウだったが、その言葉にそっと顔を上げて正面に座った親友の顔を見る。少女吸血鬼は口元に笑みを浮かべていたが、紅い瞳はまったく笑っていなかった。
「さっきも言ったとおりよ。狂戦士と化したユラを止めるために魔法を使った。それだけの話しよ」
「使った魔法は<地獄の爆炎>。貴方が使える最高レベルの攻撃魔法じゃなかったかしら? ヒナ・スノウさん?」
「あの魔法は普通のレベルよ。とっさに使えるという意味ではあれが最高」
「さすがは<万能の魔女>といったところね。見習い魔法使い用の小さな魔法石と普通のレベルの魔法の組み合わせだけで……どーして屋敷の一部が完全に吹き飛ぶっていうのよ!」
ついにロッテが爆発した。左手の人差し指は大窓の外に見える惨状に向けられている。かつては瀟洒な白い別館と塔があったはずだったが、土台と瓦礫しか残っていなかった。
「まさかアリシアが魔力増強の呪文を唱えるなんて思わなかったのよ。しかも何倍も増強されるなんて思わなかったわ。アリシアには補助魔法の才能が眠っていたのね」
「他人事みたいに言わないで! 屋敷の半分近くが吹っ飛んだら直すのにどれだけかかると思ってるの!?」
「昔はこんな程度じゃ済まなかったじゃない。私と貴方が初めて会った時なんか……」
「それとこれは話が別! 今回はスノウが悪いんじゃない! よりによって箱庭の中で攻撃魔法を使うなんて……」
「ユラが暴走したから正当防衛よ」
「……。その通りです」
当のユラは頭や腕などに包帯を巻いた痛々しい姿でうなだれていた。あれ程の攻撃魔法の直撃を受けてもこの程度で済んだのは魔法剣士としての優れた才能があったからだった。
「私が破壊衝動に取り憑かれてしまった悪いんです。ロッテ様、お願いです。スノウ様を許してやって下さい」
「ほら、ユラだってこう言ってるのよ。そもそもロッテが箱庭箱庭ってうるさいからこんなことになったんじゃなくて?」
「……。そこまでうるさく言ってないわ」
「言ったわね。一週間で二十回。一生のお願いも十回は言ったじゃないの? ミアキス・ロッテさん?」
「お姉様って夢中になるとそればっかりだから~」
ロッテの隣に座っていたリオンが無邪気な口ぶりで話しに加わる。
「ずーっと言ってたんだから。箱庭の中で思い切り遊んでみたいって。全部聞いてたんだから」
「リオン!」
「私も遊びたかったのに……。ずるいずるい」
「今度はリオンも遊べばいいじゃない。楽しいんだから~。お姉様に頼めばまた作ってくれるはずだよ」
「うん。楽しみにしてるね!」
リオンとアリシア……妹ふたりは勝手に盛り上がっていた。その様子に毒気を抜かれたのか、ロッテは大きく溜息をついて肩を落とす。
「……。分かったわ。今回は私も悪いからこれ以上は言わない。ただ今後、箱庭の内部では魔法は絶対禁止。万一の時の対策は別の方法を考えて」
「わかったわ。でも箱庭を作らないのが一番いいんじゃないの?」
ロッテの表情が俄に凍りついた。意味もなく姿勢を直し、目を合わせることなく言い切る。
「それとこれは話が別。作って。とにかく作って。失敗さえしなければいいから」
最強レベルの吸血鬼とは思えない程の威厳の無さだった。
遠い昔、初めて会った時のロッテと比較して、スノウは思わず笑みを漏らす。
「何がおかしいの? 貴方がそんな顔をするなんて珍しいわね」
「別に。ロッテも丸くなったと思っただけ」
「私は変わってないわ。スノウの方が丸くなったじゃないの?」
もしかすると、どちらも丸くなったのかもしれない。
そう結論づけて、スノウは心の中だけで笑みを浮かべた。
箱庭を作ったら、屋敷の再建作業に協力しよう。
そんなことを考えているのだった。

……
今回はオチの部分が書きたくて書いたようなものです(笑)。ロッテとスノウはよくこんな風に気の置けないやり取りをしているようなイメージがあります。にしても、壊れた屋敷の再建には何年かかるのでしょうか?

次回の更新はイラストですので、来週には更新します。その後にはSSの新作の予定ですが……。前に出てきた舞・由衣姉妹の大暴れ制服バージョンもいいかな、と思っています。前回は敵役だった三佳ちゃんも制服姿で出せますからね。もし他にリクがなければその方向でいきたいと思います。制服巨大少女たちの大破壊というのもいいですよね?
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Author:小笠原智広
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