君は究極の幻想を見たか?

久しぶりの更新であります。水面下では夏コミに向けて色々な作業をしていまして、かなりやわくちゃな状況になっています(笑)。その内容はいずれ分かると思いますが……。
今回は久しぶりにOMC以外に依頼したイラストです。期待していた通り、大変見事な「作品」が納品されました!

街破壊巨大少女幻想15

注意事項。イラストの著作権は作者様に所属します。無断転載は厳禁です。
Warming! Reprint without permission prohibition!

作者は前に「巨大娘普及委員会」にも作品を掲載された西山和見様です。
ホームページはこちらになります。非常に美しいイラストが掲載されているので必見です!

とにかく、凄い! の一言に尽きる作品です。可愛らしい二人の女の子が巨大化して町を破壊し尽くす……。これ程の「幻想」はなかなか見られるものではありません。「幻想」を完璧に再現して下さった西山様には改めて感謝したいと思います。
というわけで、負けないように恒例のSSもいきます。

……
ガールズユニット「ribbon」は佳奈(かな)と水穂(みずほ)、二人の「ごく普通」の女の子二人組で構成されている。
最近流行りの「街を普通に歩いていそうな」アイドルユニットだったが、二人の人気は一部では熱狂的だった。
なぜなら……。

「佳奈ちゃん、水穂ちゃん。またCCGのお仕事だ。最近多いねえ。こっちとしては嬉しいけど」
事務所に入ってくるなり二人の姿を見つけて、マネージャーは少しだけ複雑な表情を浮かべて告げた。
応接のソファーに腰掛けて雑誌を読んでいた少女たちだったが、その言葉を聞くなり、主人の帰りを待っていたペットのようにぱっと立ち上がる。
「CCG? だったら大歓迎。また派手にやってあげるから」
平然と言い切ったのは佳奈だった。やや茶色がかかった長い髪を黄色いリボンで束ねた活動的な少女である。
実際、スポーツ万能で、趣味は格闘技の試合を見る事だった。
「面白そう。今度は佳奈に負けたりしないから」
お嬢様風の外見に違わない静かな声ながらも、熱くなった心の一端をのぞかせて水穂が答える。
ロングの黒髪をヘアバンドで留めた美少女で、体を動かすよりも読書を好むのだが……。
「この前は佳奈が最後に一気に片づけたから負けたわね。だから今度は最後まで気を抜いたりしないわ」
「水穂も派手に暴れてたじゃない。清楚な外見をしているのにやる事はいつもとんでもないし」
「だからいいんじゃないかしら?」
「二人とも、またCCGだけどいいんだね?」
何とも言えない複雑な表情を浮かべながら、マネージャーが確かめる。目の前の二人を「正統派」のアイドルにしたかったのだが、現実は厳しかった。
「もちろん。今からでもいいわよ」
「私も構わないわ」
「だったら行こう。もう準備は整ってるからね」
佳奈も水穂も、非常に乗り気だった。
仕事熱心なのはいい事だと自棄気味に思いながら、マネージャーは二人を連れて事務所を出たのだった。

CCG。
正式名称はシティクラッシュゲーム。
仮想空間に作られた街に巨大化して降り立ち、その破壊力とパフォーマンスを競い合うゲームであり、その強烈なインパクトからかなりのブームとなっていた。
「今日の仕事はいつも通りだ。すでに用意されている街を完全に破壊してしまうこと。パフォーマンスは自由だそうだ」
ゲームの機械を前にして、マネージャーはいささか投げやりに説明した。
「自由なら何をしてもいいということね。水穂、キャットファイトしてみない? どうせ痛くないんだから」
「いいわよ。街を壊しながら戦うのは楽しいし」
「そんな事をするから……」
「この世界、売れたら勝ちでしょう? わたしたち、CCGではかなり有名じゃない」
「それはそうだが……」
「じゃ、そろそろ始めない?」
「いいわよ。お仕事、行ってきます」
「ああ。楽しんでおいで……」

それからしばらくして。
仮想空間に作られた大型都市の中心部に二人の巨大少女が降り立った。
「今回はかなり大きいわね。幾ら暴れても大丈夫かも」
軽く伸びをして、佳奈は無邪気に笑って言い切った。Tシャツにチェックのミニスカート、女の子らしい色合いのスタジャン、黒のソックスにスニーカーという普段着姿のまま、道路を陥没させて立っていた。
「ここまで大きいのは久しぶりね。ちょっと燃えるかも」
両手で軽くポーズを作って水穂が答える。白い長袖Tシャツの上から黒のプルオーバードレス、黒のソックスにショートブーツという姿のまま佳奈の隣に立っていた。
「ところで、佳奈。スカートは平気なの?」
「もちろん。ほら、ちゃんとスパッツ履いてるから」
「私も。思い切り翻っても大丈夫ね」
「だから大暴れするの。こーやって!」
佳奈の言葉が大破壊の始まりの合図となった。いきなり、すらりとした足を振り上げた巨大少女が目についた大型ビルにキックを叩き込んだからだった。その一撃だけで建物が傾いたのを確かめると、無邪気に笑いながらもう一度蹴りを食らわせる。たったそれだけで、ビルはガラスの破片を盛大に飛び散らせながら崩壊してしまう。黒煙が舞い上がったが、佳奈はそれを払いながら平然としていた。
一方、水穂も破壊活動を始めていた。道路を陥没させながら歩くと、立ち塞がった鉄道の高架線を足だけで踏み潰してしまったからである。
「この程度では満足できないわね」
平然と恐ろしい事をつぶやくと、もう片方の足でさらに高架線を破壊する。線路や架線が垂れ下がって無残な姿をさらしていたが、巨大化した水穂は壊れた部分に両手をかけて一気に持ち上げてしまった。
「せーの! えいっ!」
ヘアバンドで留めただけの髪を揺らしながら、目についたビルに叩きつける。コンクリートの固まりに直撃されて、複数の建物が崩壊する。
「どんどん壊していくわよ!」
崩壊した地区に襲いかかったのは、自分が壊したビルに止めを刺した佳奈だった。ソックスとスニーカーに包まれた足で半壊したビルを蹴散らして歩いてみせたからである。たったそれだけで、瓦礫が何倍にも増えていく。
「私はこっちを壊してしまうから!」
大暴れする佳奈に刺激されたかのように、水穂も破壊活動を続けた。高架線をまとめて壊してしまうと、立体式のの駐車場にブーツに包まれた足を振り下ろして内部の車ごと土台まで貫通してしまったからである。そこからさらに足を振り上げたので、駐車場はスクラップになった車を撒き散らして崩壊する。
「ねえ佳奈。やり過ぎじゃない?」
わざとらしく水穂が言ったのは、最初に降り立った場所とその周囲が全て瓦礫になった後の事だった。足元では大通りの車を踏みつけていたが、平然としていた。
「水穂の方が酷いじゃない。見たわよ。電車掴んでぶん投げたじゃない。しかも、飛距離100メートルは新記録なんて言ってたじゃない」
いいかえす佳奈もまた、ビルをまとめて瓦礫に変えてその中央に立っていた。少し足を開き気味にして、ポーズを決めたその姿は凛々しかったが、壊されていく街を背景にしているので異様な迫力があった。
「水穂なんか電話局のアンテナ引き抜いて武器の代わりにしてたじゃない。見てたわよ。竹刀みたいに振り回してビルとか壊したの」
「見られてたわね……。じゃ、お仕置き!」
そう言うなり、佳奈が突然動き出した。足元の瓦礫を蹴散らし、大通りに立つ水穂の肩を掴むと、力任せに背後にあったビルに叩きつける。プルオーバードレスの巨大化少女は背中でビルの前面を破壊し、寄りかかる形になる。それでも佳奈が腕を振り下ろしてきたので、水穂は体をひねって避けた。狙いを外された佳奈は前のめりになってビルに向かっていき……そのまま抱きつくようにして崩壊させてしまった。
「突然キャットファイトなんて卑怯じゃない」
「避けておいてよく言うわね……」
「あんな攻撃簡単にかわせるわ!」
そう言いながら、水穂はその場に腰を下ろすと、大通りに蹴散らされた車やバス、トラックを両手で集め始めた。慌てて体を起こした佳奈だったが、態勢を立て直すよりも早く車などをまとめて叩きつけられる。水穂の得意技「車つぶて」攻撃だった。
「それは止めてよ! 潰れた車が服に入っちゃうじゃない」
「これやると受けがいいの」
「もう……。本気でいくから!」
大通りの車をさらに蹴散らして、佳奈が水穂に体当たりを敢行したのはその時だった。油断していた巨大少女はスカートを翻しながら転んでしまい、道路には大きな穴が開く。
街を戦場とした、二人の巨大少女によるキャットファイトはまだまだ続きそうだった……。

……
次の更新はSSシリーズですが、更新は遅れるかもしれません。7月は作業が佳境に入っているので。


最後にいつもの宣伝です。ホームページの方でオリジナル小説を連載しています。

「-少女幻想調査行-深淵の月」。
現代日本を舞台にした物語です。視能力を持つ少女・七海と「この世の不思議を見抜く」力を持つ
春那のコンビが、月と水が織りなす「深淵」の謎に挑む物語です。少女同士の友情物語(ソフト百合
ともいう(笑))が好きな方は是非どうぞ! 第28話まで連載が進んでいます(そろそろ佳境です)。
(6/27更新)。

-少女幻想調査行-深淵の月

「おてんば姫は冒険者」
小さな王国の王女・ユリアは退屈をしのぐためにとんでもない企てを成功させる。従者のエヴァンを連れて王宮を抜けすと、冒険者になってしまったのだ。酒場で会った駆け出しの冒険者たちのパーティに加わったものの、その時王国には王位簒奪の陰謀が進行しつつあった……。
第8話を6/30夜に掲載しますので、お気軽にどうぞ。ライトなファンタジー小説です。

おてんば姫は冒険者・メインページ





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不思議の国の少女(10)-さらになる巨大化-

なんとかまとめられたので、今回はSSの更新です。展開は……予告した通りです(笑)。

……

大型の駅を中心とした中心街を完全に瓦礫の山に変えても、二人の巨大少女……正確には、亜梨子の破壊劇は終わらなかった。駅の周囲を破壊すると、今度は工場などが建ち並ぶ地区へと襲いかかろうとしたからである。
「……にしても、きりがないわね。こんなに建物があると」
平然と恐ろしいことを言いながら、両手を腰に当てた亜梨子は工場地帯を見下ろしていた。足元では通りの車を全て踏み潰していたが、もちろん気にしていない。
「完全に破壊衝動の固まりになってしまったわね。ここまで凄くなるなんて思わなかった」
ブレザー制服についた埃を払いながら、巨大兎少女の真夜が横に並んだ。既に用意した街は半分が壊滅して、一部は炎上している有り様だったが、ここまで気持ちのいい破壊劇は久しぶりだった。
「ところで、ちょっと提案があるんだけど聞く気はある?」
「今すぐわたしを元の世界に返すなんて言ったら怒るわよ。また戦ってこの街全部壊してやるから」
「わかってる。君にとってみればいい話だと思うよ。この街を壊し易くする為にもっと巨大化するんだ」
「巨大化? もうこんなに大きくなっているのに」
きょとんとして、亜梨子は自分の姿を確かめた。身長約50メートル近く、体重は1000トンを越えていたが、これより巨大化するということは……。
「どのぐらいのサイズがいい?」
「そうね。この街をもっと簡単に壊せるぐらいがいいわ」
「じゃ、このサイズね。服装を変えるならちょっと念じてみて」
「そうね。……次はやっぱりこれね」
一瞬の間合いを置いて、亜梨子の身体は光に包まれたかと思うと一気に巨大化を始めた。足場を置く道路がさらに陥没していき、巨大な穴を形作る。真夜は大きくなる亜梨子を満足そうに見つめ……笑った。一段の大破壊を期待して。
亜梨子の周囲から光が消えたのは、最初の身長から優に3倍は大きくなった後のことだった。
「どう? 気分は?」
まるで柱のようにそそり立つ相手を見上げながら、真夜は挑発するように訊いた。
「……凄い。高層ビルに上った時みたい。でも、足は地面についているんだから不思議ね」
そこにいたのは、身長160メートル、体重5万トンにまで巨大化したセーラー服少女だった。胸元は赤いリボンで飾り、返しのある白い身頃、濃紺色のプリッツスカート、白いソックスにローファーというごくオーソドックスな制服に身を包み、長い髪は下ろして白いヘアバンドで留めていた。
背景には一部が破壊された都市が広がり、清楚な姿とのギャップを強調していた。
「また制服に戻って暴れるんだ。いいセンスしてるね」
「やっぱりこれが一番じゃない。ところで、あなたはどうするの? このままだと勝負ならないじゃない」
「私も巨大化するよ。簡単だからね」
そう言うなり、少し亜梨子から離れて真夜も巨大化した。服装は変わらないまま、身長160メートルにまで大きくなって亜梨子と並ぶ。
「二人並ぶと迫力あるわね。高層ビルが2つ並んでいるようなものだから。しかも、その高層ビルは怪獣みたいに大暴れするのでした、っと」
そう言うなり、亜梨子はいきなり大暴れを再開した。びっくりする真夜を横目に歩き始めたからである。足元の車がそれこそ芥子粒ように潰れていき、道路には20メートルを越える大きさの足跡……正確には深い穴が残る。
「凄い。歩いただけで壊滅してしまいそう」
「今までみたいに暴れたらそれこそ30分ぐらいで壊滅するわよ。その時はちょっと街を広げてもいいけど?」
「その時にお願いするわ」
生返事気味に答えながらも、亜梨子は100倍サイズでの大暴れを楽しんでいた。周囲を歩いただけで壊滅させると、いきなりその場に両膝をついて座り込む。体重がかかる部分は亀裂が発生したかと思うと全て陥没して、そこに周囲の建物などが壊れながら落ち込んでいく。
それでも亜梨子は、無邪気に笑いながら四つんばいになって進み始めてしまった。その先にあったのは工場だったが、巨大化した女子高生に襲われるとたまったものではなかった。手や膝の下で簡単に建物は破壊されていき、その後には陥没した地面と瓦礫しか残らなかったからである。
「こういう壊し方も面白いわね。自分が圧倒的な力を持つんだから……」
工場の中央にちょこんと座り込んだまま、亜梨子は新しい破壊劇に酔っていた。手にはかなり大きな煙突が握られていたが、身長50メートル当時でも大きく感じたそれも、ただのおもちゃにしかならなかった。
「ここまで大きくなると巨大な建造物も簡単に壊せるから試してみる? 港に色々用意したから」
「あ、本当。吊り橋とかまであるじゃない。みーんな壊してしまうのもいいわね!」
軽い動作で、亜梨子は立ち上がった。プリーツスカートからは瓦礫がぼろぼろと落ちてきたが、軽く払うと手にしていた煙突を足元に叩きつける。それだけで建物が壊れたものを見ると、今度はローファーに包まれた足で踏み潰してしまう。25メートルを越える巨大な靴によって建物は一瞬の内に潰れて大穴の中へと落ちていく。圧倒的な破壊力だった。
「こんな工場、壊滅させてやるんだから!」
それでも、亜梨子は手を抜いたりしなかった。高らかに宣言すると、めちゃめちゃに歩き始めてしまったからである。足元で建物が次々に破壊されていき、プラントは大爆発したりしたが、構ったりせずに蹴飛ばして無傷な地区に瓦礫を落下させる。
目についた比較的大きな建物は両手で簡単に持ち上げると、思い切り力を込めて地面に叩きつけて壊す。
さらに瓦礫を片手で持ち上げると、目についたマンションに叩きつけてまとめて崩壊させる。
セーラー服に身を包んだ巨大少女によって、今までの何倍もの速さで工場地帯は瓦礫と化していく。
「これでウォーミングアップは終わり。どう? わたしの破壊力は?」
亜梨子が手を休めたのは、広大な工場地帯が全て壊滅した後のことだった。周囲は完全に瓦礫だらけになり、足跡が地面を容赦なく抉っていたが、当の本人は満足そうに笑ってポーズを決めている。
「最高だね。というわけで、そろそろ港を襲ってみる? 吊り橋とか船とか、みんな壊していいから」
「任せて。最高で最悪の破壊劇を見せて上げるから!」
あっさりと言い切って、身長160メートルになった亜梨子は長い髪を揺らして歩き始めた。まだまだ暴れ足りなかった。

……
100倍サイズの女の子を文章にした経験は殆ど無いので、今回はウォーミングアップです。それにしても、100倍サイズになると体重も凶悪そのものですね(笑)。この二人が歩いた後にはきっとクレーターが大量に出来ていることでしょう。
次回の更新はおそらく、OMC依頼ではないイラストになります。まだ途中経過しか確認していませんが、個人的には傑作になるのは間違いないと思います。お楽しみに!

夏コミ(コミックマーケット78)当選しました。
日曜日(8/15・3日目)東館:"ピ" -33b「白鳳企画」です。オリジナル小説などが中心です。
ジェントルな巨大少女たちの活躍を描く「港町の守護巫女」シリーズは……今回も新刊が出せそうにありません。
もしかすると、ウェブ連載という手を使うかもしれません。その時にはまた告知します。

最後にいつもの宣伝です。ホームページの方で長編ファンタジー小説を連載しています。

「おてんば姫は冒険者」
小さな王国の王女・ユリアは退屈をしのぐためにとんでもない企てを成功させる。従者のエヴァンを連れて王宮を抜けすと、冒険者になってしまったのだ。酒場で会った駆け出しの冒険者たちのパーティに加わったものの、その時王国には王位簒奪の陰謀が進行しつつあった……。
第2話を6/1、第3話を6/6夜に掲載しますので、お気軽にどうぞ。ライトなファンタジー小説です。

おてんば姫は冒険者メインページ




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