神様の大暴れ!

SSの続きを書きたかったのですが、どうにも時間が取れないのでイラストを先にアップします。まだストックもありますし、新規の依頼もしています。そういえば、ウチのブログ巨大制服少女成分が足りないなー(笑)。

街破壊巨大少女幻想13

注意事項。イラストの著作権は作者様に所属します。無断転載は厳禁です。
Warming! Reprint without permission prohibition!

いつものようにOMC経由で依頼したイラストで、作者は土門圭麻様です。今回は初めて巨大な巫女さんで依頼してみました。袴が短いのは依頼主の趣味です(笑)。短めの袴に白足袋、草履と言うのもいいですよね?
というわけで、短いですが、恒例のSSいきます。

……

「あーあ。こんなにしちゃうなんて、駄目ね」
街に下り立つなり、楽葉(らくは)は腰に手を当てて呆れたようにつぶやいた。
久しぶりに山から出てみれば、かつて存在したはずののどかな景色はどこへやらず、ビルや住宅が建ち並ぶコンクリートジャングルと化していたからだった。
「噂には聞いてたけど、こんなに酷いなんて思わなかったわね。……こうなったらちょっとだけ大掃除が必要みたいね」
言い切って、加虐的な笑みを浮かべる。
外見こそ短い袴が印象的な巫女さんだったが、楽葉の正体は山の自然を司る神様だった。
といっても、身分が低いのでその力を発揮できるのは、自然を守ることに限定されたが……。
「人間はもっと偉い神様が片づけてくれるわね。私の掃除はその後ね。ふふっ。楽しみ♪」

それからしばらくして。
無人になった街に身長50メートルまで巨大化した楽葉は降り立った。
<自然を守る>という名目さえあれば力は発揮できるので、巨大化するのも造作無い事だった。
「善行を積めばもっと神様としての格も上がるわね。さあ。頑張るわよ!」
……こうして、山から来た神様による大掃除は始まった。
最初に片づけられたのは住宅街だった。楽葉がはしゃぐように歩き回り、座り込んだりするだけで壊滅してしまったからだった。
「こんなに簡単に壊れるなんて思わなかったわね。次はもっと大きな物を狙ってみたりして」
緋袴から落ちる瓦礫を払い落として、楽葉はビルが建ち並ぶ地区に襲いかかった。素手だけでも十分に壊せそうだったが、サービス精神旺盛な神様だけに壊し方にも気をつかうのを忘れなかった。
高圧電線塔を土台ごと引き抜いて叩きつけたり、電車の高架線を持ち上げて投げ落としたりしたからである。それどころか、足元に落ちた電車を広い上げると、片手だけで放り投げて無傷の地区をさらに破壊する。
「電車って意外と飛ばないのね……。引っ掛かっちゃった」
笑って言い切ると、道路を陥没させながら歩き続ける。建ち並ぶ建物は全て破壊して、ついに中心街も片づけ始める。
最初に目をつけたのは商店街のアーケードだった。手だけで引きちぎってしまうと、それを商店街自体に叩きつけてめちゃめちゃにする。その瓦礫を草履に包まれた足で踏みつけ、立体駐車場に蹴りをお見舞いして停まっていた車ごと壊滅させる。
周囲のビルは白い着物に包まれた腕を降り下ろして壊したり、無造作に座り込んだりして破壊してしまった。
「簡単に片づくわね。これで少しは人間たちも懲りるといいんだけど」
自分の周囲が瓦礫だらけになったのを確かめて、楽葉は満足していた。
自然を司る神様としての使命を果たす「ついでに」遊ぶのも悪くない。
そんな事を考えながら、楽葉はついに街を壊滅させてしまったのだが……。
瓦礫と化した街の中に一人の少女がいるのに気づいて、かなり驚いた。
どう見ても普通の人間だったが……。
「山の神様の楽葉様ですね! お願いがあります!」
腰まで届きそうな髪の少女は、楽葉が膝をつくと大きな声で呼びかけてきた。
「わたしを貴方に使える巫女にしてください! きっと役に立ってみせます!」
「巫女……? 私でいいの? 神格も大した事ないのに。それよりどうしてここにいるの?」
「別の神様にお願いして連れてきてもらったんです。お願いです。巫女にして下さい!」
「……私としては歓迎だけど、本当にいいの?」
「はい! 貴方のその自然を守る力に惚れました!」
一瞬の内に、楽葉は少女の意図を理解した。
街を片づけられる程度の力ならば、他人に授けることは十分に可能だった。
「あなた、名前は?」
「神楽美雪(かぐら・みゆき)です」
「いい名前ね。美雪。今からあなたを私の巫女にするわ。私の力を借りれば、自然を守る事も十分に可能になるわ」
「ありがとうございます!」
純粋な少女のように見えたが、楽葉には分かっていた。彼女が恐ろしい程の破壊衝動を秘めていることが。
面白くなりそうね。これで私の神格も上がるし、活動も楽になるし。
思いがけない収穫に、楽葉は気持ちが浮き立つのを抑えられないでいるのだった。

……
短くするつもりだったのですが、それなりの長さになりました(笑)。この話は次のイラストに続きます。というわけで、次回のイラストでは新人巫女の美雪が大暴れします。お楽しみに!


最後に久しぶりの宣伝。いずれも現在ホームページで連載中のオリジナル小説です。

「-少女幻想調査行-深淵の月」。
現代日本を舞台にした物語です。視能力を持つ少女・七海と「この世の不思議を見抜く」力を持つ
春那のコンビが、月と水が織りなす「深淵」の謎に挑む物語です。少女同士の友情物語(ソフト百合
ともいう(笑))が好きな方は是非どうぞ! 現在書き下ろしで連載中です。

-少女幻想調査行-深淵の月・ホームページ

「星の夢の終わりに」
異世界ファンタジー小説で、これも現在ホームページで連載中です。記憶を失った少女・セシリアと
婚約者を失った少年・ランベルの出会いから始まる物語で、現在72話まで連載が進んでいます
(4/25更新)。大長編ですが、連載なので少しずつ読めると思います。

星の夢の終わりに・メインページ
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街を遊び場にしてはいけません

更新が遅くなってしまいました。4月より仕事先が変わり、また忙しくなってきました。まあ、何とか更新は続けたいと思います。

街破壊巨大少女幻想12

注意事項。イラストの著作権は作者様に所属します。無断転載は厳禁です。
Warming! Reprint without permission prohibition!

いつものようにOMC経由で依頼したイラストで、作者はSS39様です。背景が得意そうな方だったので期待していたのですが、実に見事な作品になりました。ただ、背景がどこかで見たような場所なのが気になりますが(笑)。まあこういうのもありでしょう。というわけで、恒例のSSいきます。

……

「あ、間違えちゃったな……」
仮想空間上の街を舞台に大破壊を繰り広げることができるシティクラッシュゲーム(CCG)を担当するその係員は思わずつぶやいた。
いつもなら適当に合成した架空の街をゲーム用に提供するのだが、何の手違いか東京都内のとある街をかなりリアルに再現してしまった。
「直してる時間は……無いか。お客さんをさばけなくなるか。……仕方ない。このままやるしかないな」
別に実在する街を再現しても何の罪にもならないし、たまにはこんなサービスも悪くないだろう。
係員はそう思いながらゲームの準備を続けたのだった。

「うわー凄い! こんなにリアルな街を壊せるんだ!」
興奮を抑えきれない様子で、真菜は言った。白いパーカーにジーンズ生地のミニスカート、ソックスにスニーカーという子供っぽい服装がよく似合う少女だったが、約30倍に巨大化して大通りに立っていた。
目の前には鉄道の高架線があり、その奥には駅もあったが全部壊していいのだった。
「もちろんよ。でも面白そうね。実在の街を壊してしまうなんて。二度目だけど、楽しめそうね」
笑って答えたのは詩織だった。長い髪をヘアバンドで留め、白のセーターにスカート、ソックスにスニーカーという姿のまま巨大化して、真菜とは高架線を挟んだ反対側に立っていた。
「詩織もずるいんだから。こーんなに面白そうな遊びに誘ってくれないんだから」
「あの時は都合が悪いって言ってたじゃない。仕方ないわよ」
「そうだったわねえ……。こーなったら好き勝手に暴れてやるんだから! やっちゃっていいんでしょう?」
「もちろん。私はこっちをやるから真菜はそっちね」
「任せておいて! えいっ!」
そう言うなり。巨大化した真菜はついに大暴れを始めた。子供っぽい髪飾りをした髪を揺らしながら、まずは大通りを歩き……いや、走り出したからだった。
たったそれだけで車がまとめて蹴散らされ、道路には大穴が開いたりしたが、当の本人は無邪気に笑いながら立ち止まると目についたビルに拳を振り下ろしてしまった。一撃で建物は半壊して、瓦礫が落下したが、真菜は構ったりせずにすらりとした足で蹴りまで入れてしまった。ソックスとスニーカーに包まれた足が凶器となって、大通りに面した建物を複数破壊する。
「簡単に壊れるわね……。おもちゃみたい」
平然と言いながら、可愛らしい顔をした巨大少女は壊した部分から瓦礫を持ち上げると隣の建物に叩きつけてさらに壊してしまった。一段と被害が広がったが、真菜はスニーカーに包まれた足で蹴散らして突き進む。
「そっちはどう? 派手に壊してる?」
真菜が声をかけたのは、一街区を完全に破壊した後のことだった。無造作に瓦礫を踏みしめた、手には地面から引き抜いた電柱を手にしたままポーズを決めている。
「もちろん。見てよ、ここら辺私がめちゃめちゃにしたんだから」
目についた建物を破壊して、詩織が答える。駅前周辺を狙ったのだが、既にほとんどの建物が壊滅してただの瓦礫と化していた。
「でもリアルな街並みを壊すのって面白いかも。本当に怪獣になったみたいだから」
「そうね。でももっと壊してしまうのもいいわね。それも最悪な方法で」
「最悪な方法?」
きょとんとして、詩織が聞いてくる。周囲に壊す建物が無くなったのを確かめると、辛うじて無事だった高架線に足を下ろして簡単に両断してしまった。電車も高架線ごと落下して壊され、架線も垂れ下がって無残な姿をさらす。
「そ。なんと、二人の巨大な女の子が街を派手に壊しながら戦ってしまうの」
「面白そうね。でも、このあたりめちゃめちゃになりそうだけどいいの?」
「その為に戦うんじゃない! いくわよ!」
そう言うなり、真菜が動いた。
瓦礫を蹴散らし、陥没した大通りをさらに壊しながら詩織の腕を掴む。不意をつかれては、さすがの巨大少女も何もできなかった。あっと言う間に、自分で壊したばかりの高架線の上に座り込んでしまったからだった。長い髪が瓦礫の上に広がり、伸ばした足は道路上の車を潰す。
「酷い……。電車潰しちゃったじゃない」
「いいじゃない。どうせ壊したんだから!」
そう言いながら真菜は、詩織の巨体を壊れた高架線に押しつけてしまった。電車がさらに潰れる音がして、高架線もまた瓦礫と化していく。
「まだまだ物足りないわね。街を壊してしまう巨大少女にはお仕置きが必要みたいだから」
口ではそう言いながらも、真菜は詩織の体を無理やり起こした。そのままさらに別の建物に叩きつけようとしたのだが……。
いきなり詩織が逆襲に転じた。それこそ何もできないまま逆に肩を掴まれたかと思うと、まだ壊れていなかった電器店に叩きつけられてしまったからだった。衝撃で建物は大きく傾き、真菜がずるずると道路に座り込むのに合わせて屋外の広告も引きちぎられてしまう。
「思ったよりやるわね」
「当たり前じゃない。さあ、かかってきたらどう?」
「負けたりしないから!」
ゆっくりと、真菜が立ち上がった。服についた瓦礫を払おうとしたものの、さらに詩織が仕掛けてきたので慌てて受け止める。壊したばかりの電器店に背中がぶつかり、さらに建物が壊されていく。
「いい勝負になりそうね」
「当然じゃない。壊滅するまで戦うわよ!」
こうして。
二人の巨大少女は街が完全に瓦礫の山になるまで戦った。お互い満足そうに笑って手を止めた時には無事な建物は一つとして存在せず、実在する街がモデルだったとは思えない程の状態になっていた。
それでも、係員の手違いで生じた偶然の大破壊劇は動画として編集され、大変好評を得たのだった……。

……
次はSSですので、少し時間がかかりそうです。内容は亜梨子と真夜の街壊しバトル・大型駅編です。電車を何編成もめちゃめちゃにしながら戦う光景を描きたいと思います(笑)。
プロフィール

Author:小笠原智広
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