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悪魔のような妹が来たりて

週末までに、と予告したのですが、明日は送別会とニコニコ動画で東方関連の動画祭り(東方野球SPが目当て(笑))があるので、早めに更新します。

街破壊巨大少女幻想3


注意事項。イラストの著作権はOMCに所属します。無断転載は厳禁です。
Warming! Reprint without permission prohibition!

今年の8月頃にOMCアルファで依頼したイラストで、作者はさくら汐様です。既にさむつう様のサイトにも作品を提供されている方なので、実績はあるのですが、想像していた通り破壊力満点のイラストに仕上がっています。可愛い顔をして大破壊を繰り広げる少女というのも迫力があります。
というわけで、恒例のSSです。感想ありがとうございます。とても励みになります。

……
いつものように仮想空間上に作られた都市は、既に半分以上が破壊されていた。
壊しているのは黒のTシャツに白のミニスカートという軽装で身長46.2メートルに巨大化した少女……水奈(みな)だったが、その表情はどこか悪魔的な魅力が漂っていた。
「凄ーい。この遊び楽し過ぎてちょっとヤバいぐらい。こんなに簡単に壊せるなんて!」 
そう言いながら、立ち塞がった鉄道の高架線を両足で踏み潰してしまう。
わざわざ飛び上がってから足を振り下ろしたので、その衝撃で半壊していた周囲のビルすらも倒壊してしまう。
「どう? 水奈。楽しんでる?」
耳の中の小型受信機から、空間の外にいる杏奈の声が聞こえてくる。
シティクラッシュゲームの発案者にして、<破壊の女神>の二つ名すらも持つ少女だったが、水奈より5歳年上の姉でもあった。
「もちろん! お姉ちゃんもずるいんだから。こーんなに楽しい遊びを水奈に教えてくれないなんて。だからもっと暴れちゃうんだから!」
「幾らでもやっちゃっていいわよ。ほら、そこに電車が転がってるじゃない。それを武器にしてみたら?」
「あ、本当だ。こうすればいいのかな……?」
一瞬、きょとんとしたような表情を浮かべた水奈だったが、すぐに加虐的な笑みを浮かべると簡単に先頭車両を持ち上げた。
生贄にされた電車は哀れにも3両目まで宙に浮く羽目になる。
「いい感じね。今のシーンちゃんと写真に撮ったわよ。後でみせて上げる」
「わー楽しみ! えいっ!」
次の瞬間、水奈の右手が動いた。
掴み上げられていた電車は残像を残しながら宙を飛び、近くにあったビルに激突した。
壮絶な音と共に窓ガラスが全て砕け散り、犠牲になった電車が建物の内部を貫通する。
その一部は道路にまで垂れ下がり、まだ壊されていなかった車をスクラップにしてしまう。
自他ともに認める<破壊の女神>こと杏奈でも息を呑むほど壮絶な破壊劇だった。
水奈ってわたし以上に破壊衝動が強かったのね。人形みたいに可愛い顔してるのに。以外以外。
内心考えて、うんうんと頷く。
呆れているのではなく、心から感心しているのだった。
「どう? お姉ちゃん。ここまでやると怪獣みたいかな?」
画面の中の仮想空間では、巨大な水奈がなおも暴れていた。
電車を壊しただけでは飽き足らず、何と壊したばかりの高架線を引きちぎって持ち上げている。
切られた架線が火花を散らしていたが、もちろん本人は気にしていない。
「その調子その調子。さあ、それをまだ壊していない場所に放り投げて」
「もちろん! えいっ!」
掛け声と共に、コンクリートと鉄筋で構成された高架線の成れの果てがまったく壊されていなかったマンションと激突した。
力が込められていたので、建物自体が中央部から崩壊し、瓦礫が周囲にまき散らされる。
それでも水奈は黒のソックスとスニーカーに包まれた足で瓦礫を蹴散らしながら歩くと、半壊したマンションを手だけで壊してしまった。
「ねえお姉ちゃん。今度友達を呼んでもいい?」
「友達? 学校の?」
「うん。こういう楽しい遊びがあるって教え上げなくちゃ」
「いいわよ。わたしからもお父さんに頼んで上げる」
「わー嬉しいな」
無邪気に喜びながらも破壊活動を続ける妹を、杏奈は満足そうに見つめていた。
水奈の友達ならばきっと、可愛い顔をして壮絶な破壊劇を展開してくれるのだろう。
その時が今から楽しみだった。

……

次回のイラスト公開は10月に入ってからですが、既にアップするイラストは決めています。残念ながら今回のような初公開イラストではありませんが、SSは新しく書き下ろします。実は今回のSSのラストは次回への引きを含んでいます。お楽しみに!

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不思議の国の少女(2)-全ての始まり-

更新が遅れて済みません。巨大娘SSの第2話をお送りします。今回はこの追いかけっこの始まりまでを描きます。破壊描写が少なめなのは……次で挽回します。次からは破壊劇の連続になると思います。まずは基本をしっかりしてからと思っていまして(だから話が長くなる(笑))。

……

二人の巨大少女は、当たり前のように建物などを壊しながら歩いていた。
真夜はそれこそはしゃぐように立ち塞がるビルなどをすらりとした足で破壊していたし、亜梨子もいささか躊躇いながらもその後に続いていたからである。
わたしも慣れちゃったわね。こうやって街を壊してしまう事に。
ローファーで住宅を軽く蹴散らして、巨大な制服少女は思った。
最初はそんなつもりなんかまったく無かったのに、こうでもしないと戻れないから……。そもそもどうしてわたしがこんな事をしないといけないの?
「もちろん、遊んでみたかったから」
思いついた事を言葉にして真夜にぶつけると、当然と言わんばかりの返事が返ってきた。
「だってその制服が似合う清楚な女の子が怪獣のように街を壊してしまうんだから。破壊兎としては見逃せなかったの」
「そんなの理由にしないで!」
「立派な理由になると思うけどね」
言い切って平然と笑う。
その不敵な微笑を見ている内に。
亜梨子は彼女に会った時の事を思い出していた。

「え……? どうなっているの?」
突然その場所にいると分かった時の第一声はこれだった。
道を歩いていたら突然目の前が暗くなって、気がついたらいつもの制服姿のまま見知らぬ街の通りに立っていたからである。
但し、身長48メートルにまで巨大化して。
周囲には小さな住宅やビルが密集し、足元の道路には車があったが、なぜか人の姿だけは見えなかった。
悪戯なのかしら? どっかの映画のセットみたいだけど……リアル過ぎるわね。でもこんな大きいと歩けないじゃない。
一歩を踏み出そうとした瞬間、電線が足に絡んできて亜梨子は慌てた。
足場を作ろうにも車が多くて不可能に近かった。
どうしたらいいの? そもそも、何が起きたの?
「ようそこ。巨大少女による破壊と爆発炎上が織りなす不思議の国へ」
突然、少年のような少女の声が耳に届いて、亜梨子はその方向を見た。
そこには、ボーイッシュな姿をした兎耳少女が悠然と立っていた。
足元では何台か車を潰している事を気づいて、巨大化した少女は驚く。
「私は真夜。あなたをここに呼び寄せたのは私。ちょっと遊び相手になってほ しかったの」
「遊び相手? 何をする気?」
「簡単な話。私が逃げるからあなたは追いかけて捕まえればいいだけの話。3回捕まえたら帰してあげるから」
「だったら簡単ね。こう見えても走るのには自信があるの」
「そう? じゃあ私がこんな風に逃げても捕まえられるの?」
いきなり。
巨大な兎少女……真夜が動き出したのはその時だった。
あっと思うよりも早く、ソックスとスニーカーに包まれた巨大な足が通りにあった車をスクラップに変えていく。
一部が爆発炎上して、黒煙が吹き上がったが、真夜は気にしている風ではなかった。
「この街は私とあなたが追いかけっこをして徹底的に破壊し尽くす為だけに用意したの。ちなみに見て分かる通り、どんなに建物を壊しても怪我は絶対にしないし、爆発炎上に巻き込まれても平気。だから遠慮はしないで」
「そう言われても……」
亜梨子はただ呆然としていた。
自分の置かれている状況が理解できなかったから当然かもしれなかったが、それに気づいて真夜は止めの言葉を投げかける。
「もし私を3回捕まえられなかったらいつまでたってもこの空間からは出られないけど、いいの?」
「え?」
「私は破壊兎だけど鬼じゃないの。3回捕まえたら間違いなく帰すわ」
「でも……」
「躊躇ってるけど、この街は実在しない街だから幾らでも壊していいの。むしろめちゃめちゃにしてほしいわね。それが見たいんだから。さて、私は逃げるから」
「あっ……」
とっさに手を伸ばして、見えない何かを掴もうとするよりも、真夜の行動の方が早かった。
巨大化したボーイッシュな少女は、躊躇なくまだ壊されていない住宅街に足を踏み入れたからだった。
建造物が破壊されてただの物になっていく音が派手に響き渡り、電線を断ち切られた電柱が倒れて火花を散らす。
停まっていた車がスクラップになり、蹴散らされる。
気がつくと、真夜の歩いた後には瓦礫と巨大な足跡だけが残されていた。
「追いかけないの? 早くしないともっと逃げるから」
「……」
亜梨子としてはこのまま何もせずに終わりにしたかった。
目の前に広がる町並みを壊しながら、兎のような少女と追いかけっこをするのは悪夢でしかなかった。
しかし。
やるしか……ないのね。そうじゃないと戻れないっていうなら。こんなに大きくなっていれば壊すのも平気だし、怪我もしないって言ってるから。
心の中で言い訳を重ねるに連れて、躊躇いが少しずつ消えていく。
今すぐ戻りたいならば、何もしないわけにはいかなかった。
「だったら、やるわ。きっと捕まえて見せるから」
「簡単には捕まらないよ」
この短いやり取りが、想像を絶する破壊劇の始まりだった。
……

第3回の更新は出来るだけ早くします(来週あたり?)。ですが、先にイラストをアップします。次は未発表作の番ですので、週末までには上げたいと思います。ヒントのキーワードは「悪魔のような妹」。その意味はアップされた時に分かるはずです(笑)。
また、そろそろ新しいイラストの発注もしたいと思います。

不思議の国の少女(1)-二人の巨大少女-

 またどこかで新たな爆発が発生したようだった。
 さっき追いかけっこの舞台となった大通りの車が爆発したのだろうか。
 また黒煙と炎が上がった事に気づいて、お洒落な制服姿の亜梨子(ありす)はいよいよ取り返しがつかなくなった事に気づく。
 最悪の状態ね。わたしは元の世界に戻りたいだけなのに、街はめちゃめちゃになっていくだけ。今だって瓦礫を踏みつけているし。
 そう思いながら自分の立つ位置を確かめる。
 かつてはビルが幾つか立ち並んでいたはずだったが、気がつくと全て崩壊していて、わずかに残された土台も黒のローファーで踏みつけられている。
 言うまでもなく、身長48メートルに巨大化した亜梨子が蹴散らしたのだった。
 でも仕方ないわよ。どうしても邪魔だったんだから。そうじゃないと追いつけそうになかったんだから。
 思わず、少し先に悠然と立つ追いかけっこの相手を睨みつける。
 短い髪に少年のような顔だち、Tシャツに黒のジーンズ生地のジャンパー、半ズボンにソックスとスニーカー、そして白い兎の耳と尻尾を持つ少女……真夜(まよ)は大通りの車を踏み潰したまま、悠然と立っていた。身長47.4メートルの巨大兎少女だったが、彼女のせいで亜梨子は不本意ながらも街を破壊しながらの追いかけっこをやらされたのだった。
 「もう疲れたの? お嬢様みたいな外見だからやっぱり体力無いのかしら」
 相変わらず澄ました顔と声で、真夜と名乗った少女が言葉を投げかけてくる。
 「私に追いつけないといつまでたっても戻れないわよ。それでもいいの?」
 「良くないじゃない。でもあなたが逃げるから……!」
 挑発に感情が爆発して、亜梨子は丈の長いスカートを翻して瓦礫を蹴った。
 半壊したマンションをすらりとした足だけで破壊し、通りの車をスクラップに変えながら真夜に飛び掛かろうとする。
 しかし、それを読んでいた兎少女が簡単によけたので、亜梨子は両手を前にして無傷だった住宅街に飛び込んでしまった。
 白を基調とした瀟洒な制服の下で建物が次々に瓦礫となっていき、スカートから伸びる足もまた、背の低いマンションにぶつかってその正面を粉々にする。
 潰された車が爆発して黒煙を吹き上げ、倒れた電柱に絡む電線が火花を上げたが、亜梨子自身は無傷のままだった。    
 「また壊しちゃった。酷い事するわね。私を捕まえる為に街を壊すなんて」
 「あなたが逃げるからじゃない。あなたが……」
  全身で住宅街を潰していた亜梨子が体を起こした。瓦礫の上に座り込んだまま髪をかき上げ、真夜を睨みつける。既に制服は埃まみれになっていたが、最早気にしている余裕もなかった。
 「私は無理強いはしてないわ。私を三回捕まえれば元の世界に返して上げるって言ってるじゃない。  でもまだ一回も捕まえていない。それだけの話」
 「無理よ。本物の兎みたいに素早いんだから」
 「当然でしょ? 私はこのゲームを司る<破壊兎>。もっと壊してくれないと面白くないじゃない。せ   めてこの街全部は瓦礫にしてくれないと困るわね」
 何も言わずに、亜梨子は立ち上がった。制服から落ちる小さな瓦礫にも構わず、ローファーで壊した建物を踏み潰しながら辺りを見回す。
 気がつくと、かなり大きな都市の一部は完全に壊滅していた。
 「酷い……。こんなにしちゃうなんて」
 「巨大化してるから当たり前じゃない。さてと、ここでちょっと提案。今から私と直接戦って勝ったら、  私を一回捕まえた事にして上げる。どう?」
 「戦って勝てばいいの? だったらそれでいいわ」
 「ふーん。勝てると思ってるんだ。とにかく、舞台はあそこよ」
 「え? 遊園地……?」
 「そ。大きいでしょう? あそこの敷地をリングにして戦うの。武器も自由に選んでいいわ。私はそう   ね、これにしようっと」
 少年のように快活に笑って、真夜は瓦礫の中に残っていた高圧電線塔を軽々と引き抜いた。根元をねじ曲げて持ち易くすると構えて見せる。
 信じられない物を平然と武器にする少女が内心恐ろしくなっていた亜梨子だったが、無理やり押さえ込むと、自分も高圧電線塔を引き抜いて両手に持つ。
 武器無しでは勝てる相手は到底思えなかった。
 「絵になるわね。赤白の電線塔を手に持ったまま巨大化した制服少女って。遊び甲斐があって面白  いわね」
 「それより、勝負よ! 勝負!」
 「はいはい」
 平然と受け流しながら、真夜が歩き始めたので、亜梨子もそれに続いた。
 その先には、<戦場>に指定された大型の遊園地が破壊される瞬間を待っていたのだった。

……
突然お騒がせしています(笑)。いつも利用している神社モドキに登録された途端にアクセスが急増して、非常に喜んでいる戦国銀です。前のブログでも触れているように、この業界?では少し珍しい路線なので受けるのかどうか心配だったのですが、これで一安心です。
というわけで、前から予告していたSSシリーズもスタートします。今回の作品は趣味に走りまくりました。身長50メートル近い少女たちの織りなす大破壊劇で、建造物を蹴散らしながら追いかけっこをしたり、色々な物を武器にして戦ってしまったりします。また、最後の方ではもう一段階巨大化する予定です。こびとさんネタは……今後に期待して下さい(笑)。ただ、申し訳ありませんが、18禁は苦手なのでその手の作品は予定していません。上手な方が幾らでもいらっしゃいますし(笑)。

このSSの第2回は、少し時間を戻して亜梨子が真夜と追いかけっこを始める話になります。ためらいながらも壊してしまう亜梨子の様子を描いていくつもりです。

二人がかりで大暴れ


当初はSSを書く予定だったのですが、ちょっと時間が欲しいので先にイラストをアップします。といっても、今回のイラストは初公開ではありません。その点はご了承下さい。

街破壊巨大少女幻想2

注意事項。イラストの著作権はOMCに所属します。無断転載は厳禁です。
Reprint without permission prohibition! 

今年の4月にOMC経由で作成を依頼したイラストで、作者は久門くれは様です。
まだ依頼の仕方も手さぐりの時期で、欲張ってキャラを二人も出しています。本当は、一人の方が画面構成的にもいいのですが。それでも、初めて手に入れた「巨大娘イラスト」なので気に入っています。二人の女の子が可愛く描けているのが何とも‥(笑)。
というわけで、恒例のSSです。今回はシティクラッシュゲームではありません。

……
人気のない、人工的な街にまた想像を絶するような轟音が響き渡った。
通りに面して建っていたビルが、まるで模型のように簡単に倒れた音だった。
「凄いねえ~。こんなに簡単に倒せるなんて」
振り上げていた足を元に戻して、舞は無邪気に笑った。
長い髪をリボンでポニーテールにして、パーカーとミニスカートでシンプルにまとめた少女だったが、身長48.6メートルまで巨大化していた。
「ねえ、琴美。そっちはどう?」
「私も方も順調。ほら、こんな感じ」
Tシャツに黒のデニム生地のジャンパー、ショートパンツというボーイッシュな姿で巨大化した友人……琴美が答える。
道路を瓦礫だらけにして立っていたが、その前には原形を失いかけているマンションがある。
もちろん、琴美が面白半分壊してしまったのだった。
「琴美って力あるわね。わたしより壊してるじゃない」
「そんな事ないわね。見てたんだから。舞がさっきまとめて住宅壊したのをね」
「えー。琴美だってビル壊して踏み潰してたじゃない」
「だって歩くのに邪魔だったから」
平然と言い切って、琴美はマンションを軽い蹴りだけで倒してしまった。
さらに瓦礫が増えたが、それを見つめる少女は楽しんでいるようにしか見えない。
実際、二人の巨大化少女たちは純粋に破壊活動を楽しんでいた。
「それにしても面白いアイデアね。不要になった街を巨大化した女の子に壊させるなんて」
「絵になるからいいじゃない。それにこうすると費用も安上がりなの。私たちのバイト代だけで上がるから」
「安いわね~。もっと欲しいのに。えいっ!」
不平をぶつけるように、舞は交差点に面していた建物をパーカーに包まれた腕で殴りつけた。
それだけで、正面が吹き飛んだのを見ると、今度はスニーカーに包まれた足で蹴りを入れてさらに破壊を進めてしまう。
どんなに立派で大きな建物でも、巨大化した少女の前には無力だった。
「いいじゃない。これだけ好きに遊べるんだから。もっと壊して上げるわ」
そう言いながら、身長50メートル近くになった琴美はジャンパーの埃を払うと、交差点に足場を置いてポーズを決めた。
「どうしたの?」
「ほら、取材のヘリ来てるわよ。笑顔笑顔」
「あ、そうね。この街はわたしたちがおもちゃにしてしまいま~す。見ててね」
「壊して瓦礫にしてるのにおもちゃって言うの?」
「似たようなものじゃない。はい、ポーズ」
わざとらしく言いながら、舞も少し足を開いた状態で笑顔を浮かべる。
二人の巨大少女が瓦礫になったビルを背景に立つその光景は、不思議と絵になっているのだった。
……

二人いると会話シーンが多くなります(笑)。
ちなみに舞は管理人が昔から妄想していた巨大少女で、パーカーにポニーテールが基本スタイルとなっています。妄想の世界で幾つ街を瓦礫に変えたのか、管理人にも分かりません。特技は電車壊しでこれを武器に戦う事もあります。いつかイラストで見たいものです。
琴美は管理人の小説「港町の守護巫女」に出てくるボーイッシュな少女で、イラスト通りのルックスでもちろん巨大化能力を持ちます。ヒロイン・佳奈をサポートする先代<守護巫女>で、頼りになるお姉さんキャラという設定です。いつか佳奈と琴美のコンビもイラストにしてみたいと思います。
プロフィール

小笠原智広

Author:小笠原智広
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