天狗が羽根を広げたら(中編)

今回は先週も予告した通り、SSの更新です。ただSSだけを載せるのもつまらなかったので、今回はイラストも描いて添付しました。終わりの方にありますので見てみてください♪

……
最初に襲いかかったのは、小さな住宅が密集する地区だった。いきなり、高下駄に包まれた足で思い切り蹂躙し始めたからである。少し足を動かすだけで建物はまとめて破壊されていき、切れた電線が火花を散らし、一部が火災を引き起こす。それでも巨大化したはたては煙をかき分けながら全て破壊してしまう。
「やっぱり楽しいわね~。こんなに小さな建物を壊してしまうなんて♪」
瓦礫の中央に立って、はたては得意気にポーズを決めた。怪獣のように巨大になって大暴れする快感は、やはり何にも代えがたかった。
「次は……これがいいわね。えいっ!」
続いてはたてが襲いかかったのは、マンションが複数立ち並ぶ地区だった。瓦礫を蹴散らしながら歩み寄ると、まずはミニスカートを豪快に翻してキックを浴びせかける。建物の中央部が分断されたのを見ると今度はその上に足を下ろして踏み潰し、さらには手を使って残った部分も破壊してしまった。
「えーいっ! 全部壊すんだから!」
マンション一棟を一瞬の内に変えても、燃え上がる破壊衝動は止まらなかった。壊したばかりの建物の瓦礫を両手で持つと、それで周囲の建物を攻撃し始めたからだった。かつてはマンションの一部だった巨大な瓦礫が建物を一気に破壊し、原形を失わせていく。そこにツインテールを大きく揺らしたはたてが襲いかかってきて、足だけを使って壊滅させる。わずか一分間の出来事だった。
「はたてさんの壊し方も凄いですね……」
近くで別の地区を強襲していた椛が驚いたような声を上げる。
「とーぜんじゃない! こんなに巨大化してるんだから。椛だって派手にやってるじゃない」
「はたてさんには負けたくありませんからね」
口元だけで笑うと、椛は両手だけを使ってかなり背の高いビルを押し倒してしまった。轟音が響き渡り、派手に埃が舞い上がったが、椛はそれすらも踏み潰して得意そうにしてみせる。誰にも止められそうにない勢いだった。
「私だって負けないんだから……」
ぐっと拳を握りしめてつぶやくと、はたては瓦礫だらけになった住宅街から出て、大通りに出る。車がびっしりと道路を埋め尽くしていたが、高下駄で全て踏み潰しながら歩いてみせる。アスファルトにはくっきりと足跡が残り、そこにスクラップになった車が落ちていったが、今度は軽く足を振り上げて蹴飛ばす。その一撃だけでまとめて車が宙に舞い、道路に落ちてスクラップになったのを見ると満足そうに笑う。
「小さいものを壊してしまうのも楽しいじゃない♪」
平然と言い切ると、周囲の建物を巻き込みながら車壊しを楽しむ。蹴飛ばしてみたり、思い切り踏み潰してみたり、挙げ句の果てにはパンツ丸見えでしりもちをついてみたり、やりたい放題だった。
「次はこれね……。この辺りみーんな壊しちゃうんだから!」
スカートからスクラップを落としながら、はたては立ち上がった。気がつくと繁華街の目の前まで来ていたので、そこを標的とする。まずはアーケードに覆われた商店街を見つけるといきなり高下駄でアーケードを踏み潰す。その一撃で大穴が空いたのを確かめると、そこに手を入れてアーケードを引き剥がしてしまった。
「相変わらずやりたい放題ですね♪」
椛が笑いながら声をかけてくる。いつの間にか巨大化した白狼天狗の少女は海辺近くの工業地帯に襲いかかって、そこを火の海に変えていた。今も大型の煙突を手に持って瓦礫の中央に立っていた。
「当たり前じゃない。椛だって凄いじゃない」
「この程度なら当たり前ですよ。えいっ!」
言いながら、椛は手にしていた煙突をまだ壊していなかったプラントに叩きつけた。煙突が凶器と化してプラントを破壊し、再び大爆発が発生したが、それを見つめる椛は平然としていた。
やっぱり椛も本気にさせると怖いわね……。
とりとめなく考えながら、はたては両手で持ったアーケードを武器に商店街を壊滅させてしまった。そこを更に踏みつけながら今度は中型のビルを土台ごとを引き抜いてしまう。
「あ、これちょうど良さそう♪」
笑いながらつぶやくと、そのままぎゅっと抱きしめてしまった。ふっくらとした胸によってビルは一撃で潰れてしまい、瓦礫が地面に落ちていく。
こーいうのも面白いわね~。
自分でも立派だと思っているバストで簡単にビルが壊せることに気づいて、はたてはさらに調子に乗った。別のビルも土台ごとを引き抜くと、今度は胸の谷間に無理やり挟み込み始めたからだった。
「あ……。ちょっと気持ちいいかも。イキそう……」
ビルがこすれる感覚が脳天を直撃して、はたての破壊本能はほぼ全開状態になった。ビルが破壊されるまで何度も擦りつけて快感を味わうと、今度はまだ建物がまったく壊されていない地区へとダイビングしたからだった。中低層の建物が密集する地区だったが、巨大化した少女の胸によってまとめて破壊されていく。
「ああっ! これ気持ちいい~!」
思わず大声で叫びながら思い切り転がる。ツインテールにした髪が生き物のように広がって周囲の建物を巻き込む。思わず伸ばした手やスカートから伸びるニーソに包まれた足がビルや大通りの車を全て薙ぎ払う。そして、程よく膨らんだバストはビルをまとめて破壊していく。
「うわー気持ちよすぎ~。イキそう……駄目……」
いつの間にかはたての顔は上気し、瞳は潤んでいた。下着もぐしょぐしょに濡れていて、スカートがまくれる度に痴態が丸見えな状態だったが、まったく気にならない。それだけ、胸で建物や車を壊す快感に酔っていた。
はたてがようやく体を起こしたのは、それから十分ほど経ってからのことだった。瓦礫の上に無造作に座り込んだまま、辺りを見回す。
巨大化した少女が遅いかかった地区は悲惨な状態になっていた。建物という建物はすべて壊滅して瓦礫になり、一部は炎上している。それだけならまだしも、はたてが思わず漏らした愛液すらも所々にかかっている始末だった。
「あーあ。やっちゃった……。でも気持ちいいからいいか♪」
上気したままでつぶやく。スカートもその下も濡れていたが、それすらも気にしていないようだった。
「はたてさんもやりたい放題ですね」
笑いながら椛が声をかけてくる。手にはどこからか引き抜いた電線塔が握られている。これを武器の代わりにして暴れるつもりらしかった。
「とーぜんじゃない。あ、写真まだだったわね~」
ようやくはたてが立ち上がった。びっくりする椛に構わず、愛用の携帯で自撮りを始める。

街破壊巨大少女幻想124

「あの……恥ずかしくないんですか?」
「何が?」
「あちこち……ぐちゃぐちゃですから……」
「仕方ないじゃない♪ 椛だって同じでしょう?」
「そうですけど……」
反射的に肯定して、椛は恥ずかしさのあまり俯いた。しかし、はたては気にする様子を見せずに自撮りを続けている。怪獣になった自分に完全に酔っているようだった。
このまま壊すのも面白いですけど……。まだ刺激が足りませんね。はたてさんが相手なら……面白いかもしれません。
椛が顔を上げた。意を決して口を開く。
「はたてさん、提案があります。私とはたてさんで思い切り戦ってみませんか? 怪獣のように街を壊しながら」
「あ、面白そうね。いいわよ♪」
「あっさり承知しましたね」
「そーいうもやってみたかったのよ。それに椛が相手なら不足はないし。本気でいくわよ」
「私も本気でいきます」
これで話はまとまった。こうして、巨大化した椛とはたてはさらになる破壊劇のために対戦することにしたのだった。

……
というわけで、もう少しだけ続きます。仲のいい者同士の巨大キャットファイトというのも面白そうですからね~。

次回の更新は来週、OMC経由で依頼したイラストを掲載します。お楽しみに!
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コメント

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No title

お疲れ様です!!

はたての胸で蹂躙される街!素晴らしすぎます!!
まだまだ二人の破壊劇は止まらないようで...

楽しみにしております!

No title

>契音様
ありがとうございます。頑張って書いてみました。イラストの二人の胸はもう少し大きくしたかったのですが、私の画力ではこれが限界でした……。

ブログを拝見しました

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