練習半分ですが
絵柄を変えるために試行錯誤していますが、その一環として破壊系な女の子を描いてみました。

パーカーにスカート姿で巨大化して派手に暴れている巨大な女の子です。スカートに付いた瓦礫を落としている場面です。この後、無事な建物に襲いかかって派手に壊してしまうでしょうね~。あ、背景は過去作の流用です。
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5/5のコミティア124に参加します。新刊はありませんが、前回のコミティアで出した「巨大化少女・陽菜の戦い―体験版―」を無料頒布します。また、オリジナルの破壊系巨大娘小説本もありますので是非どうぞ!
スペースNOは「あ57b」、サークル名は「木蘭優駿」です。
また、5/6の博麗神社例大祭にも参加します。今回は巨大娘ものはありませんが、新刊として秘封倶楽部が主人公の短編「球形の夢」を出す予定です。
スペースNOは「ち23a」、サークル名は同じく「木蘭優駿」です。
「巨大化少女・陽菜の戦い」はオリジナルなので「表向き」頒布する予定はありませんが、一言声をかけていただければ頒布いたしますのでお気軽に声をかけてくださいね!

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巨大格闘少女!
久しぶりにオリキャラの千鶴を描いたのでこっちにもアップします。
この子との付き合いはもう20年近くになりますね~。キャラデザは当初からほとんど変わっていません。

ちなみに背景は過去作の流用です。背景を一から描くのは大変なんですよね……。少しでもリアルになるように毎回頭を捻ってはいるのですが。
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ちなみに背景は過去作の流用です。背景を一から描くのは大変なんですよね……。少しでもリアルになるように毎回頭を捻ってはいるのですが。
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お菓子の家の代償(前編)
本当にお久し振りです。ツイッター等は更新していましたが、こっちの更新はすっかり飛んでいました。いやはや、管理する物が多過ぎますね。
さて、今回は神風様からのリクエストに応えて、「反逆の従者―」箱庭世界の巨大少女剣士―」なども登場している「白塔館」の少女たち物語を書いてみました。今回の主人公はロッテ&スノウの妹たち……リオンとアリシアです。さて、どんな事になりますやら。
中にはイメージイラストも入れてありますので是非ご覧になって下さい。
……
「で、今回はこの箱の中に異世界の都市を再現しろっていうの?」
<万能の魔女>ヒナ・スノウは不機嫌を隠せない声で言った。
広大な研究室の中央に置かれたテーブルについているのはスノウと<白塔館>の主で少女吸血鬼のミアキス・ロッテの二人だけだった。
「そーゆーこと。いい箱が手に入ったからここに箱庭を作るのも悪くないかなーって思ったのよ♪」
「作るのは私。ロッテは楽しむだけでしょう?」
「お願い。<万能の魔女>ヒナ・スノウ様♪」
この世界でも有数の実力者として君臨する少女吸血鬼には何を言っても馬耳東風だった。スノウが蒼氷色の瞳で睨みつけても動じる様子一つ見せない。
「まさかと思うけど、この前の騒ぎのことは忘れたの?」
「この前? ……なんだっけ?」
「やっぱり箱庭を作るのは駄目。今のロッテに危機管理を期待するのが間違いの元ね」
「冗談よ、じょーだん。箱庭の中で魔法を使う羽目になって屋敷の半分近くを吹き飛ばした件については反省してるわ。だからお願い、いいでしょう?」
「全然反省の色が見られないじゃない」
「……。だったらいいわ」
突然、ロッテは真顔になって席を立った。きょとんとするスノウに背中を向けると、小さな声でつぶやく。
「あーあ。アリシアちゃんに言わないといけないわね。お姉ちゃんに頼んでみたけど、駄目だったって。アリシアちゃんどんな顔をするかしらね」
スノウの形の良い眉が動いた。顔を見せないロッテのつぶやきはなおも続く。
「アリシアちゃん拗そうね。スノウの前では絶対に言わないけど、私の前なら言うかもしれないわね。<お姉ちゃん、大嫌い>って」
テーブルに置いたスノウの手が震えた。
世界の誰よりも妹を愛する姉にとって、これ以上は無い衝撃だった。
「……ロッテ。今の言葉、どこまで本当なの?」
「本当か嘘か、明晰な頭脳で考えてはいかがかしら?」
「……。負けたわ。作ればいいんでしょう。作れば」
「さすがは万能の魔女! 大したものね~」
くるりとロッテが振り向いた。スノウですらほとんど見たことがない満面の笑みを浮かべ、両手を胸元で合わせる。
「お礼は幾らでもするわ。そうね、手狭になっている書庫の拡張もしていいわよ♪」
「……現金」
「何か言ったかしら?」
「別に。今から取りかかるからそうね……二日待って。あれ、かなーり面倒なんだから」
「二日ぐらい待つわよ。じゃ、よろしくね♪ 完成したらまずはアリシアちゃんとリオンに遊んでもらうからそのつもりでね」
「リオンちゃんも?」
突然出てきたロッテの妹の名前に、スノウは戸惑いながら聞き返す。
「あの子も遊びたい盛りなのよね~。ま、仕方ないけど。とにかく可愛い妹たちの為にも頼むわね♪」
上機嫌に言い切って、ロッテは研究室から出ていった。
後には<万能の魔女>とロッテが持ってきた古風で大きな箱が残される。
ま、仕方ないわね。アリシアとリオンちゃんの為なら……。
小さく息を漏らすと、スノウは気持ちを切り替えて、箱庭の魔法を使うための準備を始めたのだった。
……この箱、ロッテはどこから手に入れたのかしら? かなりの年代物だけど、何ていうか奇妙な感じがするのよね。魔力は感じられないから大丈夫だと思うけど……。
魔法で転移(テレポーテーション)した先には、異世界の大都会が広がっていた。
アスファルトで覆われた道路をハンプスに包まれた足で陥没させながらヒナ・アリシアは辺りを見回して、喜びのあまり声にならない声を上げた。
<小さな魔女>の愛称で親しまれる魔法使い見習いの少女は約五十倍サイズまで巨大化して、架空の都市に君臨していた。
「この街全部壊していいんだ。やっぱりスノウお姉ちゃんは凄いよね」
わずかに風を起こして、ミアキス・リオンがリオンの隣に転移してくる。スカートの裾がふわりと広がり、通りに面したビルの屋上にかかる。
姉よりも大きな潜在能力を持つ吸血鬼の少女もまた、五十倍サイズまで巨大化して道路上の車を見下ろしていた。口元には無邪気な笑みを浮かべていたが、心の中には破壊衝動が満ちていた。
「とーぜんじゃない。お姉ちゃんは<万能の魔女>なんだから♪」
「リオンのお姉様も凄いんだから。なんたってこの世界の支配者の一人なんだから」
小さな胸を張って答えるアリシアに、リオンもすかさず反論する。姉自慢ならば誰にも負けなかった。……負けたくなかった。
「それより、そろそろ壊してみない? 全部壊したら外にいるお姉ちゃんに連絡がいくから好き放題出来るわよ~」
「うん。二人で競争だね!」
一瞬真顔になったリオンだったが、仲のいい少女の言葉にすぐに笑顔に戻った。そのまま、目の前に広がる町並みに向って突撃していく。最初に壊されたのは、道路上に密集する車だった。巨大化した吸血鬼少女によって蹂躙されて、簡単にスクラップになっていったからだった。
「うわー……。もう壊しちゃった……」
「当然じゃない♪ 幾らでも壊していいんだし。えいっ!」
平然と言い切ると、リオンはスカートを豪快に翻して大通りに面したビルを思い切り蹴り上げた。下に履いているドロワが丸見えになったが、パンプスに包まれた足が凶器となって建物をまとめて崩壊させる。一気に埃が舞い上がり、視界が悪くなったが、リオンはさらに瓦礫に足を踏み入れる。残っていた建物は全て蹴散らし、立ち塞がったマンションも屋上に両手をかける。
「こーんな建物も簡単に壊せるんだから! えいっ!」
平然と言い切って、屋上部分を引きちぎってみせる。両手で屋上や建物の一部を持つ形になったが、すぐに壊したばかりの建物に叩きつけて、簡単に崩壊させる。それでも物足りなかったので、パンプスに包まれた足で踏みつけて止めを刺してしまった。
「やっぱり楽しいよね、こーやって壊してしまうのって」
自分の壊した地区を見回して、リオンはアリシアの方に目を向けた。
小さな魔女もまた、近くの住宅密集地を襲撃して、全ての建物を瓦礫に変えていた。
「うん。幾ら壊してもいいんだから最高! えーい!」
返事しながら、アリシアは小型のビルを土台から引き抜いてしまった。あまりにも簡単だったので一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに笑みを浮かべると目についた無傷の大通りに投げつけて、周囲の建物ごと破壊してしまった。瓦礫に押し潰された車が複数、爆発炎上して黒煙を噴き上げたが、アリシアは満足そうに笑っていた。
その破壊劇を横目に、リオンも攻撃を続けた。住宅が立ち並ぶ地区を見つけると、嬉々として足を踏み入れたからだった。小さな建物がパンプスに包まれた巨大な足によって次々に破壊されていき、電線が切れて火花を散らす。それでも巨大な吸血鬼少女は澄ましたように笑うと、まだ壊していない地区の上に無造作に座り込んでしまった。スカートが大きく広がったままだったので、ドロワに包まれた小さなヒップで直接建物を破壊する形になったが、不思議な感覚にリオンは愉悦の笑みさえ見せる。
こういう壊し方もあるのね~。
そう思いながら手を伸ばし、近くにあった住宅を指先で触る。小さくて簡単に壊れそうだったので、指で穴を開けまくって原形を失わせると手で潰してしまった。
あ、こういうのも楽しいかも♪ もっとやったりして。
片手だけで建物を壊すのが快感で、次々に建物を犠牲にしていく。調子に乗って足まで伸ばしてしまったので、その下でも住宅や車がまとめて壊されていく。
「変わった壊し方するのね~」
感心したようにアリシアが声をかけてくる。いつものおっとりとした口調だったが、その手には高圧電線塔が握られていた。
「こういう細かい壊し方も面白いんだから。アリシアもやってみたら?」
「ん、後で♪ えいっ!」
笑って言い切ると、アリシアは手にしていた高圧電線塔を思い切り振り下ろして、背の高いビルを壊してしまった。電線塔がバラバラになって鉄柱が周囲に散らばったが、魔法使い見習いの少女は気にせずに残った部分を蹂躙していく。
それを見ながらリオンは立ち上がると、今度は目についた鉄道の高架線に襲いかかっていった。まずはパンブスに包まれた足で高架線を思いきり踏み潰す。派手な音がして、高架線は両断されて架線が垂れ下がったが、そのまま歩いてさらに破壊していく。すぐに電車を見つけると、高架線を巻き込みながら座り込む。
「やっぱり小さいわね~。しかも脆そうだし♪」
恐ろしいことを平然と言いながら、手だけで二両分を引きちぎる。残りは近くの建物を壊しながら投げ捨てると、手にした車両をごく控えめな胸の谷間に押し当てて、動かし始めてしまった。
「う……ああっ、駄目……こんな事したらお姉さまに怒られちゃう……」
「リオンも結構えげつないわね……」
親友の思いがけない一面を見て、アリシアがびっくりしたようにつぶやく。足元では車を派手に踏み潰し、周囲には破壊された建物しか存在しなかったので説得力は皆無だったが。
「お姉さまにはナイショにしてて……あ! 駄目……出ちゃいそう……」
「それだけでイケるなんてちょっと凄いかも」
一瞬、愉悦に満ちたリオンの顔が歪んだ。しかし、すぐに緩んだ笑みを浮かべると得意げに反論する。
「いいじゃない~♪ それにこーやって壊してしまうってとっても楽しんだから!」
言い切るのと同時に、リオンはスカートが捲れるのも構わずに転がった。巨体の下で大通りの車や街灯、電柱がまとめて潰されていき、火花を散らしたが、巨大な少女吸血鬼はそのまま住宅街の上にまで転がって全身で派手に破壊してしまった。建物などが壊されていくたびに背徳の快感が少女の全身を貫き、理性を失わせていく。
「酷い……こんなに大きくなってるのに転がってしまうなんて……でも建物を壊してしまうのってとても……気持ちいい……」
リオンがようやく体を起こしたのはしばらくしてからのことだった。マンションを半分壊しながら寄りかかる。
「もうドロワの中までぐちょぐちょ。怒られそう……」
「いい壊し方するわね、リオンも♪」
「でしょう? これが私の本当の実力なのよ」
姉以上の潜在能力を持つと言われながらも、その幼さ故に能力を制御することも出来ない少女は自慢げに言い切ると、マンションを壊しながら立ち上がった。持ったままだった電車を握り締めると、目についた別のビルに思い切り叩きつける。その一撃だけで電車は粉々になり、周囲に破片などを飛び散らせたが、構ったりせずに蹴りを食らわせて倒壊させてしまった。
一方、アリシアもまた破壊活動を続けていた。自分が破壊して生み出した瓦礫を満足そうに見回すと、商業施設が密集する地区へと襲いかかっていったからだった。
最初に、自分の腰ぐらいまでの高さの建物を屋上に手をかけるとそのまま力を込めて押し潰す。一撃で瓦礫になったのを確かめると、スカートにも構わず足を振り上げてその上に下ろして止めを刺す。瓦礫が周囲に飛び散るを見ながらも、今度はそこに向かって突撃して足だけで立ち並ぶビルなどを薙ぎ倒していく。
「アリシアも凄い~。簡単に壊してるじゃない」
すぐに破壊活動を再開したリオンが感心したように言う。
「えへ♪ 一度やってからすっかり癖になっちゃったの。この遊び、最高に楽しいじゃない!」
そう言いながら、巨大化した少女はスカートを翻して目についた大型のマンションの中央部を思いきり蹴り上げた。その一撃だけで建物は両断されたが、構ったりせずに二度三度と蹴飛ばして、周囲の建物ごと瓦礫に変えてしまった。
あちこちに巨大なパンプスの足跡を残しながら、アリシアは大通りに出た。アスファルト舗装を陥没させ、車を踏み潰して炎上させながら悠然と歩くと、今度はアーケードのある商店街に襲いかかる。まずはアーケードの下に手を入れて力任せに引きちぎると、そのまま両手で持って周囲を思いきり破壊する。あまりの気持ちよさに鼓動が速くなるのを感じながら、瓦礫を踏みつけながら突き進む。小さな建物も簡単に壊滅し、一部が炎上したが、アリシアはその場に膝をつくと手で壊したばかりの建物を持ち上げて辺りに叩きつける。激しい攻撃に商店街どころかその周囲にある建造物も全て壊されていったが、立ち上がったアリシアは止めとばかりに歩き回って蹂躙してしまった。
「あーあ。めちゃめちゃになっちゃった……」
瓦礫の山と化した商業地区を眺めながら、両手を前にした魔法使いの少女はわざとらしく溜息をついた。
「でも仕方ないわね。私は怪獣なんだから♪」
開き直ったように言い切ると、今度は立体式の駐車場の真上に足を振り下ろして、中央部を破壊する。車がまとめて壊されていくのが快感だったこともあって、反対側の足も振り下ろしてまとめて踏み潰してしまう。それでも満足できなかったので、なんとその状態からジャンプしてしまった。ドロワを丸見えにしながら着地しようとしたが、瓦礫が足に引っかかってしまう。
「あっ……」
慌ててバランスを取ろうとしたものの既に遅く、無傷の建物を派手に巻き込みながら盛大にしりもちをつく。轟音が響き渡り、局地的な地震が周囲の建物を派手に揺らし、ガラスを飛び散らせる。

「何してるのよ~」
少し呆れたようにリオンが近づいてきて声をかけてくる。
「ちょっとだけ失敗しちゃった♪ でもまた派手に壊しちゃった。アリシアが遊ぶだけで街はめちゃくちゃ……」
「でもまだほとんど壊してないじゃない。私はこっち壊滅させるから、リオンはそっちいいわよ」
「え? 本当に? やった♪」
「アリシアなら幾らでも壊せるわよ」
内心沸き上がる<衝動>を押さえながら、リオンは言うと背中を向けた。派手に破壊活動をしているせいか、親友の少女と目を合わせると何をしてしまうか分からなかった。
それに気づくことなく、アリシアは少し離れた場所にあった新たな獲物……コンベンションホールに襲いかかっていった。まずはパンプスと三つ折りソックスに包まれた足で駐車場を蹂躙する。巨大な足跡が無数に残り、潰された車が爆発炎上したりしたが、構ったりせずに手足を使って車を集めて山のように積み上げて、思い切り踏み潰してしまった。
「この程度では満足できないのよね~」
平然と言いながらスクラップを蹴散らすと、そのまま建物へと襲いかかっていく。まずは自分の腰下ぐらいまでの高さを誇る建物に豪快なキックを食らわせる。その一撃だけでホールの一部が吹き飛び、骨格などもむき出しなったが、さらに両手を振り下ろして屋根ごと倒壊させる。
「やっぱり簡単に壊せるわね♪」
嬉しそうにつぶやくと、巨大少女は建物を壊しながら足を踏み入れると、足だけで内部をぐちゃぐちゃにしていく。屋根も半分崩落して踏み潰され、建物は既に原形を失いつつあったが、アリシアはなんとその上に座り込んでしまった。スカートに包まれたヒップがさらに残された部分を破壊したが、さらに足を思いきり伸ばして、ついには壁まで壊してしまった。
「凄い壊し方するのね」
感心したようにリオンが声をかけてくる。その本人の周囲は瓦礫の山と化しており、元々何があったのか分からない状態だった。
「大きな建物は容赦なく壊したくなるの♪」
笑って言い切るとアリシアはスカートなどから瓦礫を落としながら立ち上がった。止めとばかりに瓦礫を踏み潰すと、すぐ隣りにあった車両ヤードへと襲いかかっていく。まずは足で複線の本線を踏み潰し、架線を断ち切って火花を散らせる。それでもアリシアはそのまま歩いて、ヤード上の車両を全て踏み潰してしまった。
「あーあ。潰しちゃった……。ぐちゃぐちゃ」
平然と言い切ると、腰をかがめて潰したばかりの電車を編成ごと持ち上げる。巨大な少女が怪獣のように電車を手にする壮絶な光景が展開されたが、アリシアは笑いながらそれを他の編成に叩きつけてしまった。その一撃だけでヤードの半分の車両が破壊され、電車
も一部が壊されたが、巨大化した少女はそれらを悠然とした足取りで踏み潰してみせる。
「遊ぶのにはちょうどいいのよね~。こうやって。えいっ」
笑いながら言い切ると、アリシアは思い切り足を振り上げると、ヤードに残っていた車両をまとめて蹴飛ばしてしまった。その一撃でほとんどの車両が吹き飛んで破壊され、車両庫も中の電車ごと潰れてしまう。それでもアリシアは、再びその場に座り込むと今度は転がって止めを刺してしまった。あどけない少女の巨体が車両ヤードを壊滅させたが、アリシアは楽しそうに笑いながら体を起こす。まだまだ破壊劇は始まったばかりだった。
……どうしたらいいの? 気持ちを抑えられない。お姉さまがいれば何とかしてくれると思うけど、ここにはアリシアしかいないし。でもこんな時に発散したりしたら……。
……
何やら雲行きが怪しくなってきましたが、一旦終了させてもらいます。この続きですが、4番目のリククエストである「艦これ」の村雨&夕立コンビの大暴れを単発でアップしてから書きたいと思います。どうも長くなりそうなので……。
さて、今回は神風様からのリクエストに応えて、「反逆の従者―」箱庭世界の巨大少女剣士―」なども登場している「白塔館」の少女たち物語を書いてみました。今回の主人公はロッテ&スノウの妹たち……リオンとアリシアです。さて、どんな事になりますやら。
中にはイメージイラストも入れてありますので是非ご覧になって下さい。
……
「で、今回はこの箱の中に異世界の都市を再現しろっていうの?」
<万能の魔女>ヒナ・スノウは不機嫌を隠せない声で言った。
広大な研究室の中央に置かれたテーブルについているのはスノウと<白塔館>の主で少女吸血鬼のミアキス・ロッテの二人だけだった。
「そーゆーこと。いい箱が手に入ったからここに箱庭を作るのも悪くないかなーって思ったのよ♪」
「作るのは私。ロッテは楽しむだけでしょう?」
「お願い。<万能の魔女>ヒナ・スノウ様♪」
この世界でも有数の実力者として君臨する少女吸血鬼には何を言っても馬耳東風だった。スノウが蒼氷色の瞳で睨みつけても動じる様子一つ見せない。
「まさかと思うけど、この前の騒ぎのことは忘れたの?」
「この前? ……なんだっけ?」
「やっぱり箱庭を作るのは駄目。今のロッテに危機管理を期待するのが間違いの元ね」
「冗談よ、じょーだん。箱庭の中で魔法を使う羽目になって屋敷の半分近くを吹き飛ばした件については反省してるわ。だからお願い、いいでしょう?」
「全然反省の色が見られないじゃない」
「……。だったらいいわ」
突然、ロッテは真顔になって席を立った。きょとんとするスノウに背中を向けると、小さな声でつぶやく。
「あーあ。アリシアちゃんに言わないといけないわね。お姉ちゃんに頼んでみたけど、駄目だったって。アリシアちゃんどんな顔をするかしらね」
スノウの形の良い眉が動いた。顔を見せないロッテのつぶやきはなおも続く。
「アリシアちゃん拗そうね。スノウの前では絶対に言わないけど、私の前なら言うかもしれないわね。<お姉ちゃん、大嫌い>って」
テーブルに置いたスノウの手が震えた。
世界の誰よりも妹を愛する姉にとって、これ以上は無い衝撃だった。
「……ロッテ。今の言葉、どこまで本当なの?」
「本当か嘘か、明晰な頭脳で考えてはいかがかしら?」
「……。負けたわ。作ればいいんでしょう。作れば」
「さすがは万能の魔女! 大したものね~」
くるりとロッテが振り向いた。スノウですらほとんど見たことがない満面の笑みを浮かべ、両手を胸元で合わせる。
「お礼は幾らでもするわ。そうね、手狭になっている書庫の拡張もしていいわよ♪」
「……現金」
「何か言ったかしら?」
「別に。今から取りかかるからそうね……二日待って。あれ、かなーり面倒なんだから」
「二日ぐらい待つわよ。じゃ、よろしくね♪ 完成したらまずはアリシアちゃんとリオンに遊んでもらうからそのつもりでね」
「リオンちゃんも?」
突然出てきたロッテの妹の名前に、スノウは戸惑いながら聞き返す。
「あの子も遊びたい盛りなのよね~。ま、仕方ないけど。とにかく可愛い妹たちの為にも頼むわね♪」
上機嫌に言い切って、ロッテは研究室から出ていった。
後には<万能の魔女>とロッテが持ってきた古風で大きな箱が残される。
ま、仕方ないわね。アリシアとリオンちゃんの為なら……。
小さく息を漏らすと、スノウは気持ちを切り替えて、箱庭の魔法を使うための準備を始めたのだった。
……この箱、ロッテはどこから手に入れたのかしら? かなりの年代物だけど、何ていうか奇妙な感じがするのよね。魔力は感じられないから大丈夫だと思うけど……。
魔法で転移(テレポーテーション)した先には、異世界の大都会が広がっていた。
アスファルトで覆われた道路をハンプスに包まれた足で陥没させながらヒナ・アリシアは辺りを見回して、喜びのあまり声にならない声を上げた。
<小さな魔女>の愛称で親しまれる魔法使い見習いの少女は約五十倍サイズまで巨大化して、架空の都市に君臨していた。
「この街全部壊していいんだ。やっぱりスノウお姉ちゃんは凄いよね」
わずかに風を起こして、ミアキス・リオンがリオンの隣に転移してくる。スカートの裾がふわりと広がり、通りに面したビルの屋上にかかる。
姉よりも大きな潜在能力を持つ吸血鬼の少女もまた、五十倍サイズまで巨大化して道路上の車を見下ろしていた。口元には無邪気な笑みを浮かべていたが、心の中には破壊衝動が満ちていた。
「とーぜんじゃない。お姉ちゃんは<万能の魔女>なんだから♪」
「リオンのお姉様も凄いんだから。なんたってこの世界の支配者の一人なんだから」
小さな胸を張って答えるアリシアに、リオンもすかさず反論する。姉自慢ならば誰にも負けなかった。……負けたくなかった。
「それより、そろそろ壊してみない? 全部壊したら外にいるお姉ちゃんに連絡がいくから好き放題出来るわよ~」
「うん。二人で競争だね!」
一瞬真顔になったリオンだったが、仲のいい少女の言葉にすぐに笑顔に戻った。そのまま、目の前に広がる町並みに向って突撃していく。最初に壊されたのは、道路上に密集する車だった。巨大化した吸血鬼少女によって蹂躙されて、簡単にスクラップになっていったからだった。
「うわー……。もう壊しちゃった……」
「当然じゃない♪ 幾らでも壊していいんだし。えいっ!」
平然と言い切ると、リオンはスカートを豪快に翻して大通りに面したビルを思い切り蹴り上げた。下に履いているドロワが丸見えになったが、パンプスに包まれた足が凶器となって建物をまとめて崩壊させる。一気に埃が舞い上がり、視界が悪くなったが、リオンはさらに瓦礫に足を踏み入れる。残っていた建物は全て蹴散らし、立ち塞がったマンションも屋上に両手をかける。
「こーんな建物も簡単に壊せるんだから! えいっ!」
平然と言い切って、屋上部分を引きちぎってみせる。両手で屋上や建物の一部を持つ形になったが、すぐに壊したばかりの建物に叩きつけて、簡単に崩壊させる。それでも物足りなかったので、パンプスに包まれた足で踏みつけて止めを刺してしまった。
「やっぱり楽しいよね、こーやって壊してしまうのって」
自分の壊した地区を見回して、リオンはアリシアの方に目を向けた。
小さな魔女もまた、近くの住宅密集地を襲撃して、全ての建物を瓦礫に変えていた。
「うん。幾ら壊してもいいんだから最高! えーい!」
返事しながら、アリシアは小型のビルを土台から引き抜いてしまった。あまりにも簡単だったので一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐに笑みを浮かべると目についた無傷の大通りに投げつけて、周囲の建物ごと破壊してしまった。瓦礫に押し潰された車が複数、爆発炎上して黒煙を噴き上げたが、アリシアは満足そうに笑っていた。
その破壊劇を横目に、リオンも攻撃を続けた。住宅が立ち並ぶ地区を見つけると、嬉々として足を踏み入れたからだった。小さな建物がパンプスに包まれた巨大な足によって次々に破壊されていき、電線が切れて火花を散らす。それでも巨大な吸血鬼少女は澄ましたように笑うと、まだ壊していない地区の上に無造作に座り込んでしまった。スカートが大きく広がったままだったので、ドロワに包まれた小さなヒップで直接建物を破壊する形になったが、不思議な感覚にリオンは愉悦の笑みさえ見せる。
こういう壊し方もあるのね~。
そう思いながら手を伸ばし、近くにあった住宅を指先で触る。小さくて簡単に壊れそうだったので、指で穴を開けまくって原形を失わせると手で潰してしまった。
あ、こういうのも楽しいかも♪ もっとやったりして。
片手だけで建物を壊すのが快感で、次々に建物を犠牲にしていく。調子に乗って足まで伸ばしてしまったので、その下でも住宅や車がまとめて壊されていく。
「変わった壊し方するのね~」
感心したようにアリシアが声をかけてくる。いつものおっとりとした口調だったが、その手には高圧電線塔が握られていた。
「こういう細かい壊し方も面白いんだから。アリシアもやってみたら?」
「ん、後で♪ えいっ!」
笑って言い切ると、アリシアは手にしていた高圧電線塔を思い切り振り下ろして、背の高いビルを壊してしまった。電線塔がバラバラになって鉄柱が周囲に散らばったが、魔法使い見習いの少女は気にせずに残った部分を蹂躙していく。
それを見ながらリオンは立ち上がると、今度は目についた鉄道の高架線に襲いかかっていった。まずはパンブスに包まれた足で高架線を思いきり踏み潰す。派手な音がして、高架線は両断されて架線が垂れ下がったが、そのまま歩いてさらに破壊していく。すぐに電車を見つけると、高架線を巻き込みながら座り込む。
「やっぱり小さいわね~。しかも脆そうだし♪」
恐ろしいことを平然と言いながら、手だけで二両分を引きちぎる。残りは近くの建物を壊しながら投げ捨てると、手にした車両をごく控えめな胸の谷間に押し当てて、動かし始めてしまった。
「う……ああっ、駄目……こんな事したらお姉さまに怒られちゃう……」
「リオンも結構えげつないわね……」
親友の思いがけない一面を見て、アリシアがびっくりしたようにつぶやく。足元では車を派手に踏み潰し、周囲には破壊された建物しか存在しなかったので説得力は皆無だったが。
「お姉さまにはナイショにしてて……あ! 駄目……出ちゃいそう……」
「それだけでイケるなんてちょっと凄いかも」
一瞬、愉悦に満ちたリオンの顔が歪んだ。しかし、すぐに緩んだ笑みを浮かべると得意げに反論する。
「いいじゃない~♪ それにこーやって壊してしまうってとっても楽しんだから!」
言い切るのと同時に、リオンはスカートが捲れるのも構わずに転がった。巨体の下で大通りの車や街灯、電柱がまとめて潰されていき、火花を散らしたが、巨大な少女吸血鬼はそのまま住宅街の上にまで転がって全身で派手に破壊してしまった。建物などが壊されていくたびに背徳の快感が少女の全身を貫き、理性を失わせていく。
「酷い……こんなに大きくなってるのに転がってしまうなんて……でも建物を壊してしまうのってとても……気持ちいい……」
リオンがようやく体を起こしたのはしばらくしてからのことだった。マンションを半分壊しながら寄りかかる。
「もうドロワの中までぐちょぐちょ。怒られそう……」
「いい壊し方するわね、リオンも♪」
「でしょう? これが私の本当の実力なのよ」
姉以上の潜在能力を持つと言われながらも、その幼さ故に能力を制御することも出来ない少女は自慢げに言い切ると、マンションを壊しながら立ち上がった。持ったままだった電車を握り締めると、目についた別のビルに思い切り叩きつける。その一撃だけで電車は粉々になり、周囲に破片などを飛び散らせたが、構ったりせずに蹴りを食らわせて倒壊させてしまった。
一方、アリシアもまた破壊活動を続けていた。自分が破壊して生み出した瓦礫を満足そうに見回すと、商業施設が密集する地区へと襲いかかっていったからだった。
最初に、自分の腰ぐらいまでの高さの建物を屋上に手をかけるとそのまま力を込めて押し潰す。一撃で瓦礫になったのを確かめると、スカートにも構わず足を振り上げてその上に下ろして止めを刺す。瓦礫が周囲に飛び散るを見ながらも、今度はそこに向かって突撃して足だけで立ち並ぶビルなどを薙ぎ倒していく。
「アリシアも凄い~。簡単に壊してるじゃない」
すぐに破壊活動を再開したリオンが感心したように言う。
「えへ♪ 一度やってからすっかり癖になっちゃったの。この遊び、最高に楽しいじゃない!」
そう言いながら、巨大化した少女はスカートを翻して目についた大型のマンションの中央部を思いきり蹴り上げた。その一撃だけで建物は両断されたが、構ったりせずに二度三度と蹴飛ばして、周囲の建物ごと瓦礫に変えてしまった。
あちこちに巨大なパンプスの足跡を残しながら、アリシアは大通りに出た。アスファルト舗装を陥没させ、車を踏み潰して炎上させながら悠然と歩くと、今度はアーケードのある商店街に襲いかかる。まずはアーケードの下に手を入れて力任せに引きちぎると、そのまま両手で持って周囲を思いきり破壊する。あまりの気持ちよさに鼓動が速くなるのを感じながら、瓦礫を踏みつけながら突き進む。小さな建物も簡単に壊滅し、一部が炎上したが、アリシアはその場に膝をつくと手で壊したばかりの建物を持ち上げて辺りに叩きつける。激しい攻撃に商店街どころかその周囲にある建造物も全て壊されていったが、立ち上がったアリシアは止めとばかりに歩き回って蹂躙してしまった。
「あーあ。めちゃめちゃになっちゃった……」
瓦礫の山と化した商業地区を眺めながら、両手を前にした魔法使いの少女はわざとらしく溜息をついた。
「でも仕方ないわね。私は怪獣なんだから♪」
開き直ったように言い切ると、今度は立体式の駐車場の真上に足を振り下ろして、中央部を破壊する。車がまとめて壊されていくのが快感だったこともあって、反対側の足も振り下ろしてまとめて踏み潰してしまう。それでも満足できなかったので、なんとその状態からジャンプしてしまった。ドロワを丸見えにしながら着地しようとしたが、瓦礫が足に引っかかってしまう。
「あっ……」
慌ててバランスを取ろうとしたものの既に遅く、無傷の建物を派手に巻き込みながら盛大にしりもちをつく。轟音が響き渡り、局地的な地震が周囲の建物を派手に揺らし、ガラスを飛び散らせる。

「何してるのよ~」
少し呆れたようにリオンが近づいてきて声をかけてくる。
「ちょっとだけ失敗しちゃった♪ でもまた派手に壊しちゃった。アリシアが遊ぶだけで街はめちゃくちゃ……」
「でもまだほとんど壊してないじゃない。私はこっち壊滅させるから、リオンはそっちいいわよ」
「え? 本当に? やった♪」
「アリシアなら幾らでも壊せるわよ」
内心沸き上がる<衝動>を押さえながら、リオンは言うと背中を向けた。派手に破壊活動をしているせいか、親友の少女と目を合わせると何をしてしまうか分からなかった。
それに気づくことなく、アリシアは少し離れた場所にあった新たな獲物……コンベンションホールに襲いかかっていった。まずはパンプスと三つ折りソックスに包まれた足で駐車場を蹂躙する。巨大な足跡が無数に残り、潰された車が爆発炎上したりしたが、構ったりせずに手足を使って車を集めて山のように積み上げて、思い切り踏み潰してしまった。
「この程度では満足できないのよね~」
平然と言いながらスクラップを蹴散らすと、そのまま建物へと襲いかかっていく。まずは自分の腰下ぐらいまでの高さを誇る建物に豪快なキックを食らわせる。その一撃だけでホールの一部が吹き飛び、骨格などもむき出しなったが、さらに両手を振り下ろして屋根ごと倒壊させる。
「やっぱり簡単に壊せるわね♪」
嬉しそうにつぶやくと、巨大少女は建物を壊しながら足を踏み入れると、足だけで内部をぐちゃぐちゃにしていく。屋根も半分崩落して踏み潰され、建物は既に原形を失いつつあったが、アリシアはなんとその上に座り込んでしまった。スカートに包まれたヒップがさらに残された部分を破壊したが、さらに足を思いきり伸ばして、ついには壁まで壊してしまった。
「凄い壊し方するのね」
感心したようにリオンが声をかけてくる。その本人の周囲は瓦礫の山と化しており、元々何があったのか分からない状態だった。
「大きな建物は容赦なく壊したくなるの♪」
笑って言い切るとアリシアはスカートなどから瓦礫を落としながら立ち上がった。止めとばかりに瓦礫を踏み潰すと、すぐ隣りにあった車両ヤードへと襲いかかっていく。まずは足で複線の本線を踏み潰し、架線を断ち切って火花を散らせる。それでもアリシアはそのまま歩いて、ヤード上の車両を全て踏み潰してしまった。
「あーあ。潰しちゃった……。ぐちゃぐちゃ」
平然と言い切ると、腰をかがめて潰したばかりの電車を編成ごと持ち上げる。巨大な少女が怪獣のように電車を手にする壮絶な光景が展開されたが、アリシアは笑いながらそれを他の編成に叩きつけてしまった。その一撃だけでヤードの半分の車両が破壊され、電車
も一部が壊されたが、巨大化した少女はそれらを悠然とした足取りで踏み潰してみせる。
「遊ぶのにはちょうどいいのよね~。こうやって。えいっ」
笑いながら言い切ると、アリシアは思い切り足を振り上げると、ヤードに残っていた車両をまとめて蹴飛ばしてしまった。その一撃でほとんどの車両が吹き飛んで破壊され、車両庫も中の電車ごと潰れてしまう。それでもアリシアは、再びその場に座り込むと今度は転がって止めを刺してしまった。あどけない少女の巨体が車両ヤードを壊滅させたが、アリシアは楽しそうに笑いながら体を起こす。まだまだ破壊劇は始まったばかりだった。
……どうしたらいいの? 気持ちを抑えられない。お姉さまがいれば何とかしてくれると思うけど、ここにはアリシアしかいないし。でもこんな時に発散したりしたら……。
……
何やら雲行きが怪しくなってきましたが、一旦終了させてもらいます。この続きですが、4番目のリククエストである「艦これ」の村雨&夕立コンビの大暴れを単発でアップしてから書きたいと思います。どうも長くなりそうなので……。
(巨)大妖精
戦う巨大娘たち
pixiv上にもアップしたのですが、せっかく描いた巨大娘イラストなのでこちらにもアップします。

オリキャラの千鶴(左)とブルーアロー(右)の戦いを描いてみました。こういう構図で描くのは初めてだったので勉強になりました。よく確かめてみると巨大娘同士のキャットファイトというのも少ないですよね。まあ、難しさは半端ではないので無理もないですが。今後もこんな感じのイラストを描いてみたいと思います。
次回の更新はSSの予定ですが、イラストも含むので来年になるかもしれません。話自体も非常に長くなりそうですからね~。
お楽しみに!
リンク欄より、「巨大な巫女さんを眺めるブログ」へのリンクを削除しました。管理人のsim35様より閉鎖の連絡があったことによるものです。巨大な巫女さんも大好きだったので残念ですが、残された自分も頑張りたいと思います。長い間お疲れ様でした。

オリキャラの千鶴(左)とブルーアロー(右)の戦いを描いてみました。こういう構図で描くのは初めてだったので勉強になりました。よく確かめてみると巨大娘同士のキャットファイトというのも少ないですよね。まあ、難しさは半端ではないので無理もないですが。今後もこんな感じのイラストを描いてみたいと思います。
次回の更新はSSの予定ですが、イラストも含むので来年になるかもしれません。話自体も非常に長くなりそうですからね~。
お楽しみに!
リンク欄より、「巨大な巫女さんを眺めるブログ」へのリンクを削除しました。管理人のsim35様より閉鎖の連絡があったことによるものです。巨大な巫女さんも大好きだったので残念ですが、残された自分も頑張りたいと思います。長い間お疲れ様でした。